愛犬にはなるべく我慢させることなく、のびのびと暮らしてもらいたいですよね。ですが中には『我慢しすぎてしまう』子もいます。あなたは愛犬が我慢していることにちゃんと気づけていますか?
そもそもわんこは我慢強い生きもの
そもそもわんこは我慢強い生きものです。というよりも野生動物の多くは我慢強く、わんこもオオカミとして野生で暮らしていた頃の本能を残しているといった方が正確でしょうか。
怪我をしたときや病気にかかったとき、自らの体調不良をあからさまにさらけ出すことは、野生動物にとっては禁忌に当たります。弱っていることを天敵に悟られたら、恰好の的にされてしまうからです。
そのため野生動物は、体調に異変があってもギリギリまで我慢して隠し通そうとするのです。
愛犬は大丈夫?我慢しすぎてしまう子の特徴
1.自立心が強い
自立心が強いわんこの場合、困ったことがあっても「飼い主さんに何とかしてもらおう」という発想に至りにくいため、自分で抱え込んでしまって我慢しすぎてしまう傾向があります。
自立心の強さはもちろん個体差がありますが、オオカミの遺伝子を強く残す日本犬の場合は、自立心が強い子が多いため注意が必要です。
2.警戒心が強い
周囲に対する警戒心が強いわんこも我慢しすぎてしまいがち。わんこが我慢強い理由は外的に弱みを見せない本能だとご紹介しましたが、まさにどこに敵が潜んでいるかわからないと警戒しているからこそ、弱みをますます見せられなくなってしまうのです。
3.飼い主さんとの信頼関係が希薄
家族として迎えたばかりであったり、保護犬としてトラウマを抱えていたりして飼い主さんになかなか心を開けず、確固たる絆ができていない場合、飼い主さんを「弱みを見せられる相手」とまで認識してくれていない可能性があります。そのため辛いことがあっても我慢してしまいます。
4.飼い主さんへの愛が強い
逆に飼い主さん思いがすぎるために我慢してしまうという子もいます。わんこは飼い主さんを喜ばせ、笑顔にすることに幸せを感じる生きものです。そのため「飼い主さんに悲しい顔や心配をかけたくない」と我慢してしまうのです。
要注意!苦痛に耐えているときの仕草・行動
1.じっとして動かない
耐えがたいほどの苦痛を抱えている場合、苦痛を堪えて、じっとして動かないということがよくあります。
特に寒いわけでもないのにギュッと小さく丸くなって眠っているなど、いつもと違う寝方をしているときは要注意です。
2.些細なことで怒る
苦痛を堪えていると精神的にピリピリしているため、些細なことで怒りやすくなります。
いつもはどこを触っても怒らないのに、触ろうと手を伸ばしただけで歯を剥いて威嚇してきたという場合は、「触られると痛いから触らないで」と訴えている可能性があります。
3.ひとりになりたがる
一昔前、「犬は自分の死期を悟ると姿を消す」と言われていました。この理由には諸説ありますが、命に関わるほどの苦痛を感じているときに外敵に襲われたらひとたまりもないため、誰にも見つからない場所に身を隠してやり過ごそうと考えるという説があります。
家の中でやたらとひとりになりたがる場合には、これと似たような理由があるかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?苦痛を一生懸命に隠そうとしていると考えると切なく、飼い主さんとしては一刻も早く措置をしてあげたくなります。
実際、わんこが我慢してしまったばかりに気づいたときには病状が重篤になっていたということもよくあります。愛犬の様子にはよく注意を払い、我慢していることにすぐ気づいてあげられるようにしたいですね。
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