東京都の小池知事が3期目を目指し、都知事選への立候補を表明。これまでと同じく「無所属・政党の推薦なし」で出馬する考えを示しました。一方、既に立候補を表明している蓮舫氏は、来週早々にも公約を発表するとしています。
【写真を見る】「無所属・政党推薦なしで」 小池氏が都知事選への立候補表明 蓮舫氏は来週早々にも公約公表へ【news23】
小池氏「無所属」「政党推薦ナシ」で3選出馬表明
報道陣を前にしての「第一声」は、テレビの視聴者を意識したものでした。
東京都 小池百合子 知事
「今、リアル(生中継)でやっていらっしゃるのはどこ?」
東京都の小池百合子知事はこの約20分前、都議会の本会議で都知事選への立候補を表明しました。
小池都知事
「『東京大改革3.0』を進めていく、その覚悟をもって7月の東京都知事選挙への出馬を決意いたしました。これからも都民のために、都民とともに、もっともっと都政の発展へと全力を尽くしてまいります」
都議会終了後、各会派へのあいさつでは…
都議会自民党
「これからはぜひ一緒に、都政改革の実現に『(東京大改革)3.0』実現に向けて力を合わせていきたい」
自民党は、都知事選で小池知事の支援をすると明らかにしています。
同じく支援を表明している公明党からは拍手で出迎えられ、議員それぞれと握手も交わしました。
一方、立憲民主党を訪れた際は…
小池都知事
「すみません、お待たせしました。いろいろとありがとうございました…特にないみたいね、はい。2期8年、本当にありがとうございました。お世話になりました。これからも都民のために頑張ってまいります。ありがとうございました」
15秒ほどのあいさつのみで立ち去りました。
3期目を目指す小池氏は、12日夜…
小池都知事
「2016年・2020年ともに無所属で政党の推薦なしで戦っていますので、3回目(今回)も同様にしたいと思っています」
蓮舫氏「来週早々」にも公約発表へ 「7つのゼロ」めぐり応酬も
事実上の与野党対決となる今回の都知事選。
すでに立候補を表明している立憲民主党の蓮舫参院議員は、離党届を提出しました。小池知事の出馬表明について問われると・・・
蓮舫 参院議員
「とにかく私は挑戦者ですから、現職の方のいろんな余裕とか強さとか、そういうものを学ばせていただきながら挑戦をしていく立場だなと」
とはいえ、小池都政8年間への批判を強めています。
蓮舫 参院議員
「7つのゼロ公約、どこにいったんでしょうか」(5月の出馬表明時)
「介護離職なくなりましたか?残業なくなりましたか?7つのゼロを検証しようじゃないでしょうか」(9日)
「7つのゼロ」とは、小池氏が8年前に知事選に出馬した際、掲げた公約です。
待機児童:2016年8466人→2023年286人
ペット殺処分:2015年度 203頭→2023年10月時点 0頭
電柱地中化:2016年度 39%→2022年度 46%
介護離職:2017年 7800人→2022年 1万4200人
都職員の月平均残業:2015年度 13.5時間→2022年度 16.8時間
満員電車(東京圏31区間の混雑率):2015年度 164%→2022年度 123%
多摩格差(市町村総合交付金):2015年度 483億円→2024年度 620億円
「ペットの殺処分」ゼロは達成した一方、例えば「介護離職」の数は増えています。
達成できていない公約について小池知事は…
小池都知事
「例えば無電柱化『ゼロへ』という項目を挙げているということ、皆さんネガティブキャンペーンなのか、こればかりおっしゃるのですけれども」
小池知事は電柱の地中化は、都心の一部ではほぼ達成していると反論。介護離職ゼロは「礎を築いてきている」と話しました。
告示まで1週間あまり。蓮舫氏は、来週早々にも公約を発表するとしています。
蓮舫 参院議員
「様々な政策で良いものは当然残していくのは当たり前のことです。ただ子育て政策にしてみても、私の視点からして、もう少し足すところはないんだろうか、あるいは引くところはないんだろうか。自分の経験も含めて、公約でそれを発表していきたいと思っています」
都知事選には、このほか広島県安芸高田市の石丸伸二前市長や、田母神俊雄元航空幕僚長ら30人以上が立候補を表明しています。