YouTubeに投稿されたのは、売れ残ったトイプードルの犬生です。保護主さんや保護動物、そして里親さんとの出会いは、ボロボロだった犬の最後の救いとなりました。
今回ご紹介するのは、YouTubeチャンネル「にゃんちゅうばぁCatTuber」に投稿された1本の動画です。動画は495万回以上も再生され、「こんなに酷い目に遭っている子達がいるなんて知らなかった」「悔しくて涙が止まりません」「それでも人間を信じてくれる姿に涙が止まらない」など、多くのコメントが寄せられ話題になっています。
保護された老齢のトイプードル
動画を投稿したのは、犬猫の預かり・保護活動を行っているチャンネル「にゃんちゅうばぁCatTuber」さん。今回は、ペットショップで売れ残った犬の行く末について紹介されています。ペットショップやブリーダーで廃棄となってしまったペットを引き取る「引き取り屋」からレスキューされたのは、老齢のトイプードル「幸ちゃん」でした。保護当時は名前すら与えられていなかったといいます。
幸ちゃんは男の子で、売れ残ったあとは繫殖犬として生きてきたとのこと。すでに10歳以上と思われる年齢でしたが、長年狭い檻に閉じ込められたままだったため、汚物にまみれ、背骨は曲がってしまっていたそうです。歯もほとんどなく舌が出たままでしたが、食欲旺盛だったおかげで過酷な環境を生き抜けたのではないかと考えられました。
保護犬・保護猫との出会いと交流
声帯を切られ、ケージから出るという概念を持っていなかった幸ちゃん。檻で暮らしていた影響でトイレシートや芝のふわふわした感触にも慣れておらず、歩くことさえもぎこちなかったといいます。
保護されたあとは、お散歩をしたり、好きな寝床を選んでホリホリしたり、食事以外の楽しみを知ることができました。表情が明るくなり、しっぽを振ることも増えたといいます。パパのそばで寝たり、一緒に暮らす犬猫と遊んだりといった行動から、もともとは社会性が高い性格だったのかもしれません。
優しい里親さんの元で…
そんな幸ちゃんに、下半身不随の老犬を看取った経験がある方から里親の申し出がありました。里親さんの家へと引き取られた幸ちゃんは、知育おもちゃを使いこなしたり、「ちょうだい」を覚えたりと、暮らしの幅をさらに広げたといいます。少なかった毛も徐々に生えそろいフワフワに。
しかし幸せなひとときは長くはありませんでした。徐々に弱ってきてお腹に水がたまり、食欲も減退。温かく愛にあふれた里親さんの家で、静かに息を引き取ったのです。里親さんによると、亡くなる1か月前まではとっても元気で、食いしん坊な「わがまま王子」だったそう。
幸ちゃんの最期を看取った里親さんは、「幸ちゃんが一生懸命生きたことを知らせてほしい」という思いでにゃんちゅうばあさんに動画投稿の依頼をしたそう。にゃんちゅうばあさんは最後に、こういう子がたくさんいるという事実を多くの人に知ってほしいと思いをつづっています。
この投稿には「どんどん明るくなる表情の変化に胸がいっぱいになりました」「最後の1年が幸せだったことが救いです」「こういう子達のために何ができるんだろう…」などのコメントが寄せられています。
にゃんちゅうばあさんの活動の様子や保護猫・保護犬さんの日常はYouTubeチャンネル「にゃんちゅうばぁCatTuber」の他の投稿からチェックすることができます。
幸ちゃん、飼い主さん、そして投稿主さま、この度はご協力いただき誠にありがとうございました!
写真・動画提供:YouTubeチャンネル「にゃんちゅうばぁCatTuber」さま
執筆:小泉 あめ
編集:わんちゃんホンポニュース編集部
※本記事は投稿者さまの許可を得て掲載しております。
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