梅雨入り前にもかかわらず、全国各地で警報級の大雨となり、住宅の浸水や、道路の冠水被害などがみられました。高知県では竜巻とみられる突風で住宅やビニールハウスにも被害が。
【写真を見る】梅雨入り前に警報級大雨 各地で冠水や土砂崩れ… 竜巻とみられる突風で住宅の屋根はがれビニールハウス倒壊【news23】
梅雨入り前に警報級大雨 各地で冠水や停電・土砂崩れも…
喜入友浩キャスター
「午後4時半の横須賀市です。雨の勢いは全く衰えません、むしろ強くなってきています。地面に鋭く打ち付けています。かなりの量の雨が降っています」
まだ梅雨入りしていないところでも、警報級の大雨が降りました。
喜入キャスター
「こんなに降ること、最近ありましたか?」
傘などの販売店
「今日は一番降りましたね。最近なかった」
喜入キャスター
「きょう一番強い時はどんな降り方でしたか?」
傘などの販売店
「表に水が川のように流れましたよ」
静岡県沼津市では、住宅街のすぐそばにある山から勢いよく泥水が流れました。
市内では住宅のガレージが浸水。朝8時ごろから強い雨が降り始め、昼過ぎに浸水したといいます。
建物の外に出ると、町は広い範囲で水に浸かっていました。
18日、特に激しく雨が降ったのは、静岡県。12時間降水量の上位10地点中7地点が静岡県内で、熱海市で観測史上1位の値を更新。伊豆市内などで、6月1位の値を更新しました。
SNSに沼津市内の映像を投稿した人は、まるで船に乗っているようだったと話します。
撮影した人
「バスを使って駅に向かっていたんですけど、(歩道から)水が一気に車道に落ちて、船に乗ったような感じでしたね。『ジャングルクルーズ』のような。(まわりの客も)きょろきょろ見て、大丈夫かな、みたいな感じ」
大雨は、まだ梅雨に入っていない近畿地方でも…
記者
「土砂や木が崩れて道をふさいでいます」
和歌山県田辺市では、県道で土砂崩れが発生しました。けが人はいませんでしたが、道路は通行止めのまま。
生活に身近な場所でも影響が出ています。
記者(18日午前11時半ごろ)
「昭和町内の信号機は停電の影響でついておらず、警察官が誘導しています」
山梨県では各地で停電が発生。コンビニエンスストアでは、アイスクリームをクーラーボックスに入れてしのいでいました。
買い物客
「けさ買った、このラーメンを電子レンジで温めができなくなってしまったので、ここに電気があったら借りたいなと思って来たんですけど、やっぱりだめでしたね」
住宅街をゆっくりゆっくりと進んでいるのは、東海道新幹線。JR東海によりますと、雨の影響で、上りは新大阪駅~東京駅、下りは東京駅~静岡駅が一時運転見合わせになりました。
住宅やビニールハウスで突風被害…「竜巻の可能性が高い」
雨だけでなく、突風の被害も…
記者
「午前6時、突風の被害があった田野町に来ています。家の屋根が剥がれてしまっています。住んでいる人によりますと、ゴーという風の音がした後、バリバリと音がして、屋根が剥がれたということです」
高知県田野町で起きた突風被害について、高知地方気象台は18日夜、竜巻の可能性が高いと発表。けが人はいませんでしたが、住宅7棟と倉庫3棟。さらに、集会所の屋根も剥がれ、ビニールハウスも9棟倒壊しました。
県によりますと、農業被害は2000万円余りに上っています。
ビニールハウス所有者
「『ハウスがすごいことになっている』と電話がかかってきて見に来たら、うちのハウスがないぞ…と思って。骨組みしかないので、手がつけられない状態」
雨や風が止んでも安心はできません。今度は暑さに注意が必要です。
予想では、19日の東京の最高気温は30度。日中は18日より11度も高くなります。
最も暑くなると予想されているのは、大分県日田市で37度。他の地域でも真夏日や猛暑日になる見込みで、熱中症に注意が必要です。