「旅行に行ったら戦場に送られた」ロシア旅行中のインド人がだまされ最前線の兵士に…背景にはロシアが直面する深刻な兵士不足【news23】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2024-06-19 11:44
「旅行に行ったら戦場に送られた」ロシア旅行中のインド人がだまされ最前線の兵士に…背景にはロシアが直面する深刻な兵士不足【news23】

「ロシアに旅行に行ったら戦場に送られた」ロシアで騙され、ウクライナとの戦いの最前線に送られたインド人の家族を取材しました。

【写真を見る】「旅行に行ったら戦場に送られた」ロシア旅行中のインド人がだまされ最前線の兵士に…背景にはロシアが直面する深刻な兵士不足【news23】

ロシア旅行のインド人がだまされ最前線の兵士に…

24年ぶりに北朝鮮を訪問するロシアのプーチン大統領。

到着前、平壌市内の道路沿いにはプーチン大統領の顔写真がずらっと並び、歓迎ムード一色となっていました。

19日、首脳会談が行われる見通しの両首脳。ロシアは北朝鮮から兵器を調達しているとされていて、軍事面などでの連携を一層深める見通しです。

ロシアによるウクライナ侵攻が始まって約2年4か月。武器だけでなく、深刻な兵士不足に直面するロシア軍は今、外国人兵士を大量に動員しているといいます。

「戦争に行きたくない。銃の扱い方さえ知らないのに、(ロシア軍は)我々を前線に立たせようとしている

“強制的に戦地に送られる”と恐怖を訴えるのは、軍服を着たインド人の若者7人。

実は彼らは騙されて兵士となり、ウクライナの最前線で戦うことを強いられているのです。

一体どういうことなのか。

私たちは実態を探るため、インドのパンジャブ州に向かいました。

取材に応じてくれたのは、バルヴィンダルさん。動画の中で悲痛な表情を浮かべていた、ガガンディープ・シンさん(23)の父親です。

ガガンディープさんの父親 バルヴィンダルさん
「息子はとても勤勉で教養のある子です。息子がいない生活がとても寂しい。早く会いたいです」

23歳のガガンディープさんは専門学校に通っていて、2023年12月、友人らと観光のためロシアに入国しました。

そして、現地の旅行業者と合流。車で観光名所を案内してもらう予定でしたが、連れて行かれたのは、隣国のベラルーシだったのです。

突然、旅行業者に置き去りにされた彼らは、ベラルーシ当局に不法入国だとして拘束され、ロシア側に身柄を引き渡されたといいます。

ガガンディープさんの父親 バルヴィンダルさん
刑務所に10年入るか、ロシア軍で1年働くかを選べと脅され、息子たちは恐怖を感じて、入隊の書類にサインしました」

入隊した後は軍事訓練を受けたといいますが、期間はわずか10日ほど。

ロシア軍は当初、「警備や負傷兵の介助をする安全な仕事だ」などと説明していましたが、送り込まれたのは、ウクライナ東部の最前線でした。

「一緒にキャンプにいた3人は銃弾で負傷し、我々にも命の危険が迫っています」

ガガンディープさんの父親 バルヴィンダルさん
「息子が乗った車両の前後にいた戦車は(ドローンで)攻撃され爆発したと。戦場では彼の身に何が起きてもおかしくないし、とても怖い」

ロシアが直面する深刻な兵士不足

ロシアが外国人を戦地に動員する背景には何があるのか。

東京大学先端科学技術研究センター 小泉悠 准教授
「いまロシアとウクライナの戦争がかなり消耗戦になってきている。死者だけで5万人だとすると、死傷者数は20万人とか25万人規模。一見大きなロシア軍だが、意外と戦場に投入できる兵士が制約されていて、ロシア人じゃなくてもいい、もう数が集まればいいという姿勢なんだろう」

外国人の動員は、高収入をうたって募集をかけるケースが多いといいますが、小泉氏は、「無理やり外国人を戦地に送っている現状は、より厳しい戦況を表している」と分析します。

アジアやアフリカの途上国などからリクルートされたり、強制的に動員されたりした人は数万人規模に上るとの観測もあり、インド人は少なくとも4人、スリランカ人も16人が死亡していることがわかっています。

「一刻も早く、我々をここから助け出してください」

インド政府はロシアに対し、ガガンディープさんらの帰国を働きかけていますが、彼らは今も戦地に取り残されたままです。

ガガンディープさんの父親 バルヴィンダルさん
「妻は恐怖のあまり、精神的に不安定な状態になってしまいました。私はインドとロシアは良き友人だと思っていましたが、なぜこんなにひどいことをするのですか。戦争を早く終わらせて、息子を返してほしい」

父親は、来る日も来る日も最愛の息子との再会を祈り続けています。

  1. POLUS ポラス 学生 建築デザインコンペ 2024夏に選ばれた提案作品がすごい! 審査員も驚く高レベル「人間感」「虚と実の合体」新しい解釈を共有
  2. トランプ前大統領の暗殺未遂事件 容疑者はペンシルベニア州に住む20歳の男、「共和党員」と報じられ、動機などわからず トランプ氏、共和党大会に予定通り参加へ
  3. トランプ前大統領の暗殺未遂事件 米メディア「容疑者の車から複数の爆発物見つかる」と報じるも、依然として動機不明 事件受け、警察庁が全国に要人警護のさらなる徹底指示
  4. 「銃弾通過の瞬間」NYTが写真を公開
  5. 俳優・中村靖日さん 死去 51歳 急性心不全のため 「未だ現実を受け止めることができない」「歳を重ねてきても清く透明感がある稀有な存在の役者でした」
  6. 京浜急行バスがバス停付近で50~60代の男性をひく死亡事故 神奈川・横須賀市
  7. 現金約60万円を奪ったうえ夫婦にけがをさせた会社員の男を逮捕 栃木・宇都宮市
  8. トランプ前大統領の暗殺未遂事件 バイデン大統領、容疑者の動機について「勝手に動機を決めつけないでほしい」
  9. 水の中に飛び込んだ犬。泳いで戻ってくるその顔をよく見てみると・・・、『ある動物』がくっついていました!!【アメリカ・動画】
  10. がん治療中のキャサリン妃がウィンブルドン観戦
  11. 「トランプ氏の強さ示すもの」銃撃直後のトランプ前大統領とアメリカ国旗の写真SNSで拡散 大統領選の動向にも影響か
  12. 奇襲攻撃首謀のハマス軍事部門幹部を殺害 ガザ全土で激しい攻撃続く
×