「欠陥だらけ」「国民に対する裏切り」 自民党の規正法改正案、野党から批判相次ぐも委員会で可決 成立へ 裁判では安倍派の“金庫番”が新証言【news23】

TBS NEWS DIG Powered by JNN
2024-06-19 12:14

自民党が提出した政治資金規正法の改正案。野党から批判が相次ぎましたが、18日夜、参議院の特別委員会で可決されました。一方、裏金事件をめぐって安倍派の“金庫番”が裁判に出廷し、議員らにキックバックを行ったいきさつなどを新たに証言しました。

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安倍派“金庫番”「ある幹部から…」 キックバックなぜ復活?

「本付帯決議案に賛成の方の起立を願います」

反対の声も上がるなか、18日夜の参議院特別委員会で、自民党が提出した政治資金規正法の改正案が、与党の賛成多数で可決されました。ただ…

立憲民主党 小沼巧 参院議員
「何で欠陥だらけの法案をさっさと通せということで責任を取ろうとしているんですか。責任の取り方を間違っているんじゃないか」

岸田文雄 総理
「委員の方から法律を完全な形にしないうちに出すのは無責任だという話がありますが、この実態に対してまずもって、再発防止という観点から、政治家の責任とか外部の監査、これは具体的にすぐできることであります」

“身から出た錆”を払拭すべきだった改正案。野党からは批判が相次ぎ、衆議院では賛成した日本維新の会も、参議院では反対に転じました

日本維新の会 音喜多駿 政調会長
「旧文通費改革に対する世論の期待は大きく、ここで結論を先送りすることは、重大な国民に対する裏切りです」

岸田文雄 総理
「具体的な制度設計の細部まで含めて、各党各会派の理解を得て進めること。これは決して容易なことではない。早期にこの旧文通費を進め改革を進めたい」

原因となったのは、国会議員に支給される月100万円の「旧文通費」。使い道の公開などを行う法改正について「今の国会では難しい」とした自民党に対し、維新が「党首会談での合意が反故にされた」と反発したのです。

維新は、納得のいく答弁がなかったとして、総理への問責決議案を提出しました。

岸田総理は18日夜、パーティー券購入者の公開基準額を5万円超に引き下げたことなどで溝が深まっていた麻生氏と、1対1で2時間余り会食。岸田総理は周囲に「いろいろアドバイスいただいた」「有意義な会だった」と語ったということです。

安倍派“金庫番”が新証言「会長のゴーサインが出てから還付作業」

こうしたなか18日、安倍派の“金庫番”を務めた松本淳一郎被告(76)の裁判が行われました。

派閥のパーティー券収入など、合わせて約13億5000万円の収支を記載しなかった罪に問われた松本被告。この日行われた被告人質問では、会計責任者となった2019年、「会長のゴーサインが出てから還付作業を進めた」と述べました。当時の会長は細田博之氏でした。

この事件を巡っては2022年4月、キックバックが一旦廃止となったものの、直後に復活したことが明らかになっています。この経緯について問われた松本被告は…

松本淳一郎 被告(76)
「ある幹部から『ある議員がキックバックしてほしいと言っている』と話があった」

“復活”を働きかけた人物について「ある幹部」とだけ述べ、名前は明らかにしませんでした。

事件の解明が進まないなか、改正案は19日、参議院本会議で採決され、与党の賛成多数で可決・成立する見通しです。

「法案を通しても虚構の充実感しか残らないのでは」

小川彩佳キャスター:
政治資金規正法改正が19日、ついに成立ということになります。

慶応大学医学部教授 宮田裕章さん:
この案件に関しては実態解明も大事ですが、やはり再発防止ですよね。

これまで派閥の解散などいろいろ打ち出されてきたのですが、本命中の本命である今回の改正案が、もうすでに抜け穴だらけという指摘はあります。これをこのまま通して本当に意義があるのか、今一度問わなければならないでしょう。

国民の視点だけではなく自民党の視点からしても、これを通しても批判されるだけで国民は評価せず、得をしません。法案を通すことは、確かに議員や政党の成果になりますが、今回は虚構の充実感しか残らないのではないかというところです。今一度、考えてもらいたいと思います。

小川キャスター:
実態解明も再発防止も、どちらも本質に切り込めないままとなってしまっています。

==========
<プロフィール>

宮田裕章さん
データサイエンティスト
慶応大学医学部教授
科学を駆使して社会変革に挑む

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