猫が『かぎしっぽ』になるのはなぜ?2つの理由 日本で多いのにはワケがあった!

2024-06-26 12:00

猫のしっぽには、ピーンと長いしっぽやカールしたようなしっぽ、短いしっぽなど、さまざまな長さや形がありますよね。今回は、その中でも特に特徴的なしっぽである「かぎしっぽ」についてお話しいたします。

「かぎしっぽ」とはどんなしっぽ?

足をあげて横を向く猫

「かぎしっぽ」とは、しっぽの途中が鉤(かぎ)のように曲がっていたり、短く丸まっているしっぽを指し、このような特徴を持つ猫は「尾曲がり猫」と呼ばれることもあります。

個体差はありますが、猫のしっぽは一般的に18~20個の尾椎と呼ばれる骨で形成されています。

尾椎の一部が変形すると鉤のように曲がった「キンクドテイル」と呼ばれるしっぽになり、尾椎の一部が減少したりくっ付くと、しっぽが短く丸まった「ボブテイル」と呼ばれるしっぽになります。

日本では見かけることの多いかぎしっぽの猫ですが、欧米でしっぽが曲がった猫は珍しいのだそう。

そのため欧米では、かぎしっぽの猫は「幸運の象徴」と言われているそうです。

1.遺伝による生まれつきの特徴

窓の外を見る子猫

猫のしっぽがかぎしっぽになるのは、ほとんどが遺伝によるものだそうです。

特に、ジャパニーズ・ボブテイルやマンクスなどの猫種に見られる「HES7」遺伝子の変異や「T-BOX」遺伝子の変異が関係していると考えられています。

遺伝子の変異は、純血種の猫よりも雑種の猫に多く見られます。そのため、純血種でかぎしっぽの特徴を持つ猫はほとんどいないのだそう。

猫のしっぽが短かったり曲がっていると、痛みを感じていないか不安になりますが、先天的な理由のかぎしっぽの場合、痛みを感じることはほとんどないようなので特に問題ありません。

2.事故やケガによる後天的な要因

3匹の子猫

生まれたあとに事故やケガによってしっぽが変形した場合も、かぎしっぽになることがあります。

ドアに挟まれたり高い場所からの落下、子猫のときに母猫にしっぽを踏まれたことなどが原因でしっぽが変形してしまうこともあります。

子猫のときにしっぽが変形した場合は、成長とともに骨が固まっていくので特に問題ないのですが、成猫になってからしっぽが変形してしまうと、さまざまな障害が出る可能性もありますので注意が必要です。

猫のしっぽは、付け根だけでなくしっぽの先端まで神経が通っており、骨が神経に障って痛がったり、場合によっては歩行困難や排便機能に問題が出る可能性も考えられます。

そのため、猫のしっぽを誤って踏んだり、ドアで挟む事故が起きないように十分注意しなければなりません。

日本で「かぎしっぽ」の猫が多い理由

カメラ目線の猫

身近な存在でもあるかぎしっぽの猫ですが、日本でかぎしっぽの猫が多いのには理由があるようです。

なかでも長崎県は特にかぎしっぽの猫が多いことで有名ですが、全体のおよそ8割がかぎしっぽの猫だと言われています。

江戸時代、長崎の出島は日本で唯一の海外との窓口として栄えていました。

オランダ東インド会社のアジア支店は、かぎしっぽ猫の原産地と考えられているインドネシアにあり、貿易の際、ネズミ対策としてかぎしっぽの猫も貿易船に乗って長崎へやってきたという説があります。

その猫たちがそのまま長崎に居付いた可能性が高いと考えられているようです。

そのほか、江戸時代の猫は長生きすると「猫又」という妖怪に化けて、人に害を及ぼすという都市伝説のような言い伝えがあったそうです。

猫又になるのは「長いしっぽを持った猫」で、その長いしっぽが2つに分かれて化けて出ると恐れられていたんだとか。

そのため、しっぽの長い猫よりも短い猫が重宝され、なるべくしっぽの短い猫を繁殖したことがきっかけとなり、その子孫が現代も日本で多く残っていると考えられています。

まとめ

右を向く子猫

いかがでしたでしょうか。

今回は、猫のしっぽが「かぎしっぽ」になる理由についてお話しいたしました。

猫がかぎしっぽになるのには、遺伝によるものや、子猫や成猫になってからの事故やケガによるものなど、さまざまな要因があります。

生まれつきかぎしっぽの猫の場合は特に問題ありませんが、事故やケガによってしっぽが曲がってしまった場合は注意が必要です。

事故などでしっぽをケガしてしまった場合は、猫が痛がってなかったとしても念のため動物病院で診てもらうと安心です。

関連記事

猫が動物病院の『診察台』の上で見せた行動…健気な姿に思わず涙してしまうと52万7000再生「怖かったね」「愛と信頼」の声
猫が飼い主に感謝している時にする10の仕草
猫が幸せを感じた時にみせる10の仕草
『捨て猫の兄弟』迎えた結果…出会いから『大きく成長するまでの話』が感動的すぎると130万再生「涙腺崩壊」「素敵すぎて胸が痛い」
猫が飼い主を舐めてくる時の理由とその気持ち

  1. 【辻希美・長女】希空 「今年もクリスマスディズニー❤」「このいちごミルク大好き!!!」
  2. コンビニが“遊び場”に? ファミリーマートがIP=知的財産の活用を強化 クレーンゲームなど5000店舗に拡大へ
  3. 【 i☆Ris 】 イベントを延期 「ご来場のお客様へ危害を加える内容のメールが」 公式サイトで声明 「毅然とした態度で臨む」「関係警察署と情報共有を行いながら対応」
  4. 【速報】東京・赤坂の“個室サウナ店夫婦死亡火災” 夫が妻に覆いかぶさって倒れる 警視庁
  5. 赤ちゃんが『至近距離で大型犬と触れ合った』結果→怖がるかなと思ったら…まさかの光景が24万再生「立派なお兄ちゃん」「人間みたい」
  6. 犬が『人の体の上で眠る』心理5選 愛犬が飼い主と寝たがる理由や注意すべきことまで解説
  7. 拡大中「お正月は休業します」百貨店やスーパー、飲食業界でも【Nスタ解説】
  8. 20分だけ買い物へ→お留守番をしていた『元野犬』が…あまりにも愛おしい『おかえりなさいの光景』に反響「大事にされてる」「盛大な歓迎」
  9. あどけない顔つきをした『狼犬の赤ちゃん』→5ヶ月後…別犬のような『カッコよすぎる成長』が77万再生「もののけ姫を思い出した」「早すぎ」
  10. 猫が『心を閉ざしてしまった』ときに考えられる原因3つ 信頼を取り戻す方法はある?
  1. 全ての部屋の非常用ボタンがつながらず…赤坂・サウナ店2人死亡火災 受信盤の電源入らず 従業員も事件当時不在 業務上過失致死の疑いも
  2. 「気温がおかしい…」来週は“10年に一度レベルの高温”の見込み 全国的に暖かい年末に
  3. 中国の新型空母「福建」が台湾海峡を通過 台湾国防部が空撮画像を公開
  4. 【速報】11月の中国人観光客数は今年最も少ない約56万人 高市総理の台湾有事めぐる発言も影響 世界全体では1月から11月で計約3900万人 すでに1年間で過去最多
  5. 世界都市ランキング 東京がNYを抜き初の2位に 大阪は18位、福岡は40位
  6. 鴨が飛ばないハプニングも…愛子さま初の単独“鴨場接待” 皇室伝統の「鴨猟」で外交団をおもてなし
  7. 『風呂嫌いのネコ』を一人でシャンプーした結果…想像を超えてくる『激しい攻防戦』が56万再生「怖いんだよねw」「お疲れ様ニャ」と話題
  8. 骨組みを残し全焼…北海道・新千歳空港に向かう連絡バスが炎上 乗客40人と男性運転手は全員避難
  9. 千葉・鴨川市のメガソーラー 新たに開発許可区域外での森林伐採が発覚 合計で13か所 約2.4ヘクタール
  10. 【速報】東京・赤坂の“個室サウナ店夫婦死亡火災” 夫が妻に覆いかぶさって倒れる 警視庁
  11. 【 高橋名人 】 目を手術 「白内障と硝子体出血です」 転倒した時に右目を殴打・眼球内に出血
  12. 拡大中「お正月は休業します」百貨店やスーパー、飲食業界でも【Nスタ解説】