岸田総理の側近として知られる自民党の木原幹事長代理は、TBSのCS番組の収録で岸田総理が9月の総裁選挙に出馬すると思うかと問われ、「わからない」と答えました。その岸田総理は麻生副総裁と2週連続で会食し、憶測が飛び交っています。
【写真を見る】岸田総理が麻生副総裁と異例の2週連続会食 岸田総理の再選支持か否か 党内には様々な観測 木原幹事長代理 総理の総裁選出馬「わからない」
きのう夜、およそ3時間にわたり会食に臨んだ岸田総理と麻生副総裁。
記者
「岸田総理が麻生副総裁との会談を終えて出てきました。前回会談からわずか1週間、進展はあったのでしょうか」
9月に予定される自民党総裁選の対応などについて話し合われたものとみられていますが、2人は1週間前に会食したばかり。異例のペースです。
菅前総理が“新しいリーダーが出てくるべき”と発言するなど、自民党内で「岸田おろし」に向けた動きが強まるなか、注目されているのが岸田政権を支えてきた麻生氏の動きです。
麻生氏はこれまで、防衛予算の増額を決めるなどした岸田総理をたびたび高く評価してきました。
自民党 麻生太郎 副総裁（去年10月）
「（岸田総理が）やっている成果を見れば、どこが問題なんですか。安倍晋三が必死にやろうとしてできなかったことが、岸田になってから全部できてるんですよ」
その潮目が変わったのが派閥の裏金事件を受けた岸田総理の対応です。▼派閥の解散や、▼政治資金規正法の改正をめぐり、麻生氏は不満を募らせているのです。
麻生派中堅議員
「麻生さんは今、岸田総理の能力を疑い始めている。本当にこの人で大丈夫なのかって」
こうしたなか、きょう、岸田総理の側近として知られる木原誠二幹事長代理は岸田総理が総裁選に出馬すると思うかと問われ、「わからない」と述べました。
自民党 木原誠二 幹事長代理
「（岸田総理の出馬は）どちらともなんともよくわかりません。課題をしっかり一つ一つ取り組んで結果を出していくという強い意志は感じていますが、それ以上のことは現時点で特に私は感じていません」
低迷する内閣支持率についても「一喜一憂すべきだ」と危機感を示した木原氏。岸田総理は求心力を取り戻せるのか、再選への道のりは険しさを増しています。
