ETF専門 Global X Japan が20代新社会人の“投資考”を調査、中高生時代に金融を学んできた新人の投資に対するリアルが明らかに

2024-07-02 19:49

中学校・高校時代から「お金の使い方」「契約の基本」「消費者の権利と義務」「ライフプランニング」「投資の基礎知識」などの金融リテラシーを学んできた、ニッポンの20代新社会人。

ことし4月に社会人デビューした20代たちは、「投資」についてどう考え、どう動き、どんな未来像を描いているか。

そんなリアルをつかむヒントが、Global X Japan の調査でわかった。

―――日本で唯一のETF(上場投資信託)専門資産運用会社 Global X Japan は、2024年4月に新卒(大学卒・大学院卒)で就職した全国20代の新社会人男女422名を対象に、投資経験と初任給・ボーナスの活用に関して調査。

その結果がこうだ↓↓↓

◆投資経験者7割超。学生時に開始が3分の2

◆投資経験者の新NISA・ETF理解は7割超

◆投資経験者の6割以上が初任給・ボーナスを投資に活用

◆投資目的、約半数は「老後資金の備え」

◆投資したいテーマ「半導体」「AI」「高配当」「ゲーム&アニメ」

◆初任給やボーナスで「親にプレゼント」4割超で1位

「自助努力は老後への不安と表裏一体」

この調査結果を受け、Global X Japan 担当者は、こう考察する。

「今回の調査では今年の新社会人の約7割が投資経験ありとの結果であり、若年層の投資に対する意識の高さを改めて実感しました。

また投資経験者のうち、新NISAやETFへの理解も7割を超え、高年層よりも情報への感度が高いことが伺えます。

いっぽう、投資目的の約半数が「老後資金の備え」と回答するなど、自助努力は老後への不安と表裏一体であると考えることができます。

Global X Japan では、若年層はもちろん、幅広い年代に資産運用の有効手段としての ETF(上場投資信託)を普及させる活動を引き続き行っていきます」

Global X Japan は、Global X Management Company, Inc.、大和証券グループ本社、大和アセットマネジメントの合弁会社。

日本で唯一のETF(上場投資信託)専門資産運用会社で、成長テーマ型、インカム型、コア型といった革新的なETFラインナップをそろえている。

<以下、調査結果詳細>

投資経験と始めたタイミング

全体の72.7%が投資経験ありと回答。そのうち社会人になってから投資を始めた人は37.5%、6割以上が学生の頃から投資をしていたという結果に。具体的には「大学生から」24.8%、「高校生から」12.4%、「中学生から」19.9%、「小学生より以前から」5.5%となった。

全体の4人に3人がすでに投資を経験し、しかもそのうち3人に2人が大学生や中学生など、学生のころから投資をしていることから、2024年の新社会人の投資に対する意識の高さや、金融教育が影響した可能性などを読み取ることができる。

新 NISA と ETF の理解度

投資経験者の 72.0%が新 NISA の内容を理解。ETF も 71.7%が理解、36.5%が実際に ETF を活用していた。

また先月公開した「投資経験者の ETF に対する理解度・活用度調査」では、20 代〜50 代の投資経験者全体では ETF の理解は 40.3%、ETF 活用割合が 17.5%、20 代においては理解が 57.1%、活用が 25.6%と、どちらの数字よりも今回の対象の方が高いポイントで、投資経験者の中でも今年の新社会人の新 NISA と ETF の理解度は「とくに高い」。

初任給とボーナスの投資活用

投資経験のある今年の新社会人のうち、62.8%が初任給で投資を行い、ボーナスも 69.7%が投資に使う予定で、新社会人となって初めて自分で稼いだ給与・ボーナスも投資に活用する志向であることがわかる。

投資経験なしも投資に前向き

いっぽう、投資経験のない今年の新社会人も投資意欲が全く無いわけではなく、6.4%が初任給を投資に使う予定、またもう少しお金を貯めたら投資をする予定である人が 34.5%と、合わせて 40.9%の人が投資をする意向であることがわかった。

また同様にボーナスでも 13.6%が投資に使う予定、もう少し貯めたら投資する予定とした人も13.6%と、合わせて 27.2%が投資に前向きで、新社会人となり自分でお金を稼ぐようになることが、投資を始めるきっかけとなり得ることが読み取れる。

投資の目的

今年の新社会人の投資目的としては、生活費や趣味・娯楽、結婚や子ども関連といった短期・中期的な目的よりも、「老後資金の備え」という長期的な目的が最も多く回答。

今年の新社会人にとって、投資とは「年金制度への不安」「老後 2000 万円問題」に対する、長期的な将来を見据えた自己防衛手段として考えられていることが読み取れる。

投資したいテーマ

今年の新社会人が投資したいテーマとして最も多く選ばれたのは、初任給・ボーナス共に「半導体」。続いて、「高配当」「ゲーム&アニメ」「AI」といったテーマが 20%を超える結果に。

初任給やボーナスの使い道

初任給とボーナスの使い道は、どちらも TOP3 は同じく1位『親へのプレゼント」、2位「自分のために何か買った」、3位「預貯金」に。今年の新社会人も、初任給やボーナスは自分のために使うことはもちろん、育ててくれた親への感謝の気持ちを忘れていない。