犬を観察していると、家の中で特によく居る場所、というのがあることに気が付きます。犬にとって「好きな場所」とはいったいどんなところなのでしょうか。
犬が「好きな場所」とは
家の中で過ごす犬を観察していると、よく居るところ、あまり行かないところがあることが分かります。
姿が見えないなと思って目で探すと、大体同じ場所にいることが多くありませんか? ここじゃなかったらあそこかな、と探してみると当たることも多いのではないでしょうか。
犬が「好きな場所」については、もちろん個体差はありますが、共通点も多いようです。多くの犬が好んでいる場所を挙げてみましょう。
1.飼い主のそば
ほとんどの犬の場合、飼い主やその家族のことが大好きでそばにいると安心できると知っているため、その近くにいることを好んでいるようです。すぐ隣にいることを好む犬もいれば、見えるところにいることを重視する犬もいますし、必ず家族全員が見えるところに陣取るという犬もいます。
多くの場合、犬は飼い主が好きだからという理由でそばにいますが、飼い主の近くは安全であるという信頼もあるようです。
留守番している最中はへそ天で寝ることがない犬でも、飼い主のとなりにいるときは安心しきってひっくり返って熟睡する、などという犬もいます。
2.狭いところ
不思議なようですが犬は狭いところ、暗いところが好きです。
多くの野生動物同様、狭い巣穴のようなところに入ると身を守られる感じを得られて安心するようですね。そのため、クレートのように壁で覆われて狭くなっている場所や、テーブル・椅子の下などに好んで潜り込む子がたくさんいます。
普段何気なくゴロゴロしているように見えますが、必ず壁沿いであったりソファの隅であったり、どこか「狭さ」を感じるところにいることが多く観察できるのではないでしょうか。
しかし、どんなに狭くてもテレビ台の下や窓際など、騒がしい音が近くにあるところの場合は避ける犬が多いようです。
我が家の犬は、狭さと人間の近くにいることを両立させるため、ソファの影のカーテンの裏にもぐることを覚えました。ここだとソファに座る人間は近くに感じられますし、窓ガラスとカーテンの隙間は狭さを感じられますし、彼女にとっては大変都合がよいようです。
3.涼しいところ
暑い季節になってくると、犬は自分が心地よく過ごせる場所を求めて部屋の中をうろうろとし出します。
短毛種はもちろんのこと、長毛種やダブルコートでしっかり毛皮を纏っているこの場合、日本の暑さは大変過ごしにくいことでしょう。
そのため、犬は室内でも特に涼しいところ、過ごしやすいところを見つけるとそこに好んでいるようになります。
夏場、部屋の中に見当たらないなと思って探し当てたところに行くと、思いのほか床や空気がひんやりしている場所だったということがあるかもしれませんよ。
犬は人間より姿勢が低いため、室内のひんやりした空気を見つけるのが得意です。ためしに飼い主さんも犬がよくいる場所に寝転がってみてください。びっくりするほど涼しく感じるかもしれません。
ただし、暑いだろうといってエアコンの温度を下げすぎると、人間には快適でも冷気がたまりやすい床付近では寒く感じられるほどになる危険があります。風邪をひいたり低体温症になったりするリスクもあるため、室温や床付近の温度には気を付けてあげましょう。
まとめ
今回は、犬が「好きな場所」について解説しました。
もちろん犬によって「好きな場所」の好みは違いますし、個体差もあるため、すべての犬がこのような場所が好きだという訳ではありません。
とはいえ、よく見たら今回解説したような場所にいることが多い、ということはあるかもしれません。
愛犬が家の中で安心して過ごせるように、常に配慮できるようにしてあげたいですね。
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