フリードリヒ大王の墓にジャガイモ!なぜこんなところにこんなものが・・・世界遺産で見つけた不思議なもの【世界遺産/サンスーシ宮殿(ドイツ)、高野山(日本)、北京の故宮(中国)】

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2024-07-07 10:00
フリードリヒ大王の墓にジャガイモ!なぜこんなところにこんなものが・・・世界遺産で見つけた不思議なもの【世界遺産/サンスーシ宮殿(ドイツ)、高野山(日本)、北京の故宮(中国)】

「大王」の墓に供えられたジャガイモ

階段状の緑の庭園、その上に建つ蜂蜜色の瀟洒な宮殿・・・ドイツの世界遺産「サンスーシ宮殿」です。作ったのは「大王」と称される18世紀のプロイセン国王・フリードリヒ2世。彼の墓はサンスーシ宮殿の庭にあるのですが、そこに供えられていたのがジャガイモ!

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しかも皮付きのまま何個も!ロココ様式の優美な宮殿にはあまりにもミスマッチな光景です。

なぜこんなところにジャガイモがゴロゴロしているかというと、実はドイツに食べ物としてのジャガイモを普及させたのがフリードリヒ2世なのです。寒くやせた土地でも育つジャガイモの価値を見いだし、その栽培をすすめたことで、国民を飢饉から救ったとされます。

実際、番組「世界遺産」でサンスーシ宮殿を取材したときにもフリードリヒ2世の墓にジャガイモを供えている人がいて、
「大王がジャガイモをドイツに根付かせてくれたから」
と、インタビューに答えていました。

ジャガイモは他の世界遺産でも

確かにドイツで食事をすると、大体の場合、「これでもか!」というくらい大量のフライド・ポテトが付いてきます。ジャガイモが主食なのではないかというくらい食べているドイツ人・・・今なおフリードリヒ2世に感謝しているのも納得です。

番組「世界遺産」では「世界を変えた植物」という企画を制作しています。人類の歴史を変えた植物と世界遺産の関わりを追っていく特別企画なのですが、その中で取り上げる植物のひとつがジャガイモです。

そもそも南米・アンデス山脈が原産で、寒冷な高地で育つためインカ帝国の人々の食生活も支えていました。

ペルーの世界遺産「マチュピチュ歴史保護区」の階段状の畑からも、ジャガイモを栽培していた痕跡が見つかっています。

他にもヴェルサイユ宮殿を舞台にした、ルイ16世とマリーアントワネットによるジャガイモ普及作戦など、面白いエピソードがたくさん出てきますのでご期待ください。

日本に「アポロの塔」

なぜこんなところにこんなものが・・・という世界遺産は他にもあります。そのひとつが日本の世界遺産「高野山」。高野山の中でも最も神聖な場所といわれる「奥之院」には、有名な戦国大名から近代の経済人や企業まで、いくつもの墓と供養塔が並んでいます。「日本の総菩提所」ともいわれ、織田信長の供養塔、さらに信長を討った明智光秀の供養塔もあり、歴史好きには興味が尽きない場所なのですが、ここに高さ3メートルはあろうかというロケットが立っています。アポロ11号そっくりの形で、なんでこんなところにアポロ・ロケットがというと、実は新明和工業という航空事業を営む企業の慰霊碑なのです。在職中になくなった社員を慰霊するためのもので、その名も「アポロの塔」。奥之院の一番奥には弘法大師・空海の御廟があるのですが、そこへ向かう厳かな参道の途中でロケットを見つけたときには、かなりビックリしました。

「北京の故宮」にスターバックス

もうひとつビックリしたのが、2000年に中国の世界遺産「北京の故宮」の中でスターバックスを見つけたときです。歴代皇帝が暮らし政治を行った巨大な宮殿・紫禁城。故宮博物院として大部分が公開されていますが、あまりにも広すぎて南の入り口から北の出口まで歩いても歩いてもたどりつきません。

ヘトヘト、さらに喉はカラカラという状態で玉座のある太和殿の裏側で見つけたのが、スターバックス。一応、紫禁城の壁と同じベンガラ色の建物で周囲となじむように配慮されていましたが、看板はおなじみのスターバックス。中国皇帝の居城に、アメリカ発のコーヒーチェーン店というミスマッチに驚きつつ、早速、カフェラテを買ってみましたが・・・当時の日記を見直すと「味はいまひとつ」と記してあります。この紫禁城のスターバックスは、「故宮の荘厳さを損なうのでは」と議論となり、2007年には閉店してしまいました。

世界遺産で見つけた「こんなところにこんなものが・・・」。サンスーシ宮殿のジャガイモには歴史の裏付けがあり、高野山のロケットも聖地の慰霊碑という必然がありましたが、故宮のスタバはどうやらミスマッチ感だけだったようです。

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