留守番をさせる際などに「ひとり遊び」をする犬はとても多いと思いますが、状況によっては危険な事態につながることがあります。この記事では、犬に「ひとり遊び」をさせる際に気をつけたいことを紹介します。
犬にとって危険な「ひとり遊び」とは?
愛犬に留守番をさせたり、そもそも多頭飼いではない場合、愛犬に「ひとり遊び」をさせる場面は少なくないかと思います。
しかし、放っておいてしまった結果、思わぬ危険な状態になってしまうことも。
そこで今回は、犬にとって危険な「ひとり遊び」について解説します。「うちの子は大丈夫」と思っていても、いざというときに備えて今一度確認しておきましょう。
飲み込めるサイズのおもちゃで遊ぶ
犬がおもちゃでひとり遊びをしているとき、そのおもちゃは安全に遊べるおもちゃであるかどうか、事前に確認しておく必要があります。
特に気をつけたいのが「おもちゃの大きさ」です。愛犬が飲み込んでしまう可能性のあるサイズの小さなおもちゃは、決して与えっぱなしにしないようにしなければなりません。
一見飲み込めるようなサイズではなくても、中が空洞になっているものであれば口の中で潰れて飲み込んでしまう可能性があります。また、小さな部品がついているおもちゃの場合、噛んでいるうちにそれが外れて飲み込んでしまう危険があるので避けた方がいいでしょう。
嚙みちぎれる素材のおもちゃで遊ぶ
上記したように、飲み込めるほど小さなおもちゃは、犬のひとり遊びの際に避けておくべきですが、噛みちぎって小さくできてしまうおもちゃも同様に注意が必要です。
「ラテックス」と呼ばれる柔らかなゴム製の犬用おもちゃはとても多く、それを自由に遊べるようにケージ内や部屋に置きっぱなしにしている家庭は少なくありません。
しかしこの素材は、噛んでいるうちに歯が刺さって素材に亀裂が入って破けることがあり、噛みちぎって細かくしてしまうことがあります。
また、布製のおもちゃや中に綿が詰まっているぬいぐるみなども危険です。噛みちぎった布や綿を飲み込んでしまうと、喉やお腹の中で詰まってしまうことがあるのです。
このように、飲み込んでしまう可能性のあるおもちゃを、愛犬に長時間ひとりで使わせておくことは実はとても危険なことなのです。
犬用おもちゃ以外で遊ぶ
犬が退屈をすると、部屋の中で「何か楽しいことはないか」と目新しいものを探したり、いたずらを始めたりすることがあります。
そのような中で、犬にとって新しく刺激的な発見をすることもありますが、本来犬が触れていいものでないもので遊び始めると大変危険です。
家具や家電、電気コードなどを噛み始めたり、飼い主さんの持ちものや食べものを口に入れてしまったりすると思わぬトラブルや事故が起きます。まずは、ひとり遊び時に自由にさせすぎるのは危険です。
家の中を走り回る
犬の体力があり余っていたり、ストレスを感じていたりすると、それを発散するかのように室内で思い切り走り回ることがあります。
体を動かすことは動物にとって楽しく心地よいことですが、一般的な住宅内ではやや注意が必要です。
特に、フローリングの上で走ると、足が滑って踏ん張りにくいため、関節を痛めたり止まり切れずに家具や建具に激突することがあります。また、室内に階段や段差がある場合、それを踏み外して大きな怪我をしてしまうことも珍しくないため注意しなければなりません。
外でノーリードで遊ぶ
屋外で遊ばせるとき、ノーリードにすることは大変危険なので絶対にやめましょう。
日本国内では私有地でない限り、ノーリードにすることは自治体の条例などによって基本的に禁止とされています。
「うちの子はどこにも行かない」「呼び戻しができる」と思っている飼い主さんもいると思いますが、外ではどんなことが起こるかわかりません。
突然地震が起きたり、雷など大きな音がなったりして犬がパニックを起こしてしまうこともありますし、犬が苦手な人とトラブルが起こることもあるかもしれません。想定の範囲にはない突発的な事故が起こることもあるので、決して外ではノーリードで自由に遊ばせるということはしないようにしてください。
また、自宅の庭などであっても外に出しっぱなしにした状態で、ひとり遊びをさせておくのもできるだけやめておいた方がいいでしょう。犬が絶対に飛び越えられないような高い柵や塀に囲まれていない限り、目を離さずに遊んでいる様子を見守っておくことをおすすめします。
放っておいても大丈夫な「ひとり遊び」の方法
犬を「ひとり遊び」させるリスクについて確認できたら、次に安全に「ひとり遊び」をさせる方法についても確認しておきましょう。
おもちゃの管理を徹底する
犬が部屋の中でひとり遊びすることを考えて、おもちゃの管理は飼い主さんがしっかりとおこなうようにしてください。
おもちゃには、飼い主さんと一緒に引っ張りっこをしたり「もってこい」遊びをしたりするのに向いているタイプと、犬が噛んでひとり遊びするのに適しているタイプがあります。
そのため、基本的に一緒に遊ぶタイプのおもちゃは部屋に出しっぱなしにせず、「使うときだけ出す」というスタイルにしましょう。前述したように小さなおもちゃや噛みちぎれる素材のもの、綿が入っているものなども同じように管理してください。
留守番などで長時間犬から目を離すときやひとり遊びさせるときには、コングのような丈夫で安全性の高いおもちゃを用意しておくようにしましょう。
家の中では安全に遊ぶスペースを確保する
家の中はどこでも自由に行けるようにしている家庭もあると思いますが、犬が思い切りひとり遊びをする場合は、遊びのスペースを用意した方がいいでしょう。
テンションが上がりすぎてフローリングの上で走り回ったり、階段の上り下りをしたり、ソファからジャンプをして飛び降りたりするのは、けがの恐れがあるのでやめさせてください。
犬が安全に遊べるように、事故が起こりにくいスペースを用意してあげるようにしましょう。
外では愛犬から目を離さない
基本的に、屋外では愛犬から目を離してひとり遊びさせるのはやめてください。それは、公園などだけでなく、自宅の庭やノーリードが許可されたドッグランなどでも同じです。
外では様々なことが起こることがあり、愛犬がけがをしたり迷子になったりすることもありますし、他者に危害をくわえてしまう可能性もゼロではありません。
いつどんなことが起こるかわからないと考えて、外ではひとり遊びはさせず、飼い主さんが一緒に遊ぶようにしたり、しっかり見守ったりしてください。
まとめ
今回は、犬にとって危険な「ひとり遊び」について解説しました。
犬がひとり遊びをするのはごく自然なことですし、それがストレス発散や楽しみになることもあるでしょう。
しかし、遊び方や場所によっては思わぬトラブルを招いたり、愛犬が危険な目にあったりすることがあります。
愛犬に「ひとり遊び」をさせてあげる際には、思わぬ事故にならないように事前に十分に気をつけてあげてください。
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