【獣医師が解説】保護猫をはじめて動物病院につれていくときに知っておいてほしいこと

2024-07-12 17:20

春になると動物病院には、「仔猫を保護した」といって来院される方が増えてきます。保護猫はまずは自宅で慣らし、動物病院につれていくのはその後にしたほうがいい、というお話をします。

子猫を保護したら、まずは自宅につれて帰りそっと様子を観察しよう。

イメージ画像

自宅の周辺や職場付近、公園などで外猫が生んだ仔猫を保護することがあるかもしれません。保護した仔猫を、我が家にペットとして迎え入れる方も多いですね。

仔猫を保護した場合は慌てず、猫をよく観察してみてください。そして、猫に怪我もなく元気そうであれば、そのまま自宅につれていってあげたほうがいいと思います。

まずは動物病院に行って健康状態を診てもらったほうがいいんじゃないの?、と思われるかもしれません。

では、なぜ動物病院へ直行はおすすめできないのでしょうか?

保護したばかりの仔猫を動物病院につれていった場合の問題点

イメージ画像

保護したばかりの猫には名前もついていない事が多いです。

これから飼い主になる方も診察する獣医師もわからないことだらけなのです。

獣医師に伝えられる情報が少ない

診察室でよく交わされる会話。

獣医師:「猫の食欲はどうですか?しっかり食べますか?」
飼い主:「いやぁ先生、今保護してきたばかりだから、まだフードは与えてないし分かりませんよ」

そこで、私がおいしそうなフードを与えてみても猫は見向きもしません。

慣れない環境下では無理もないことです。

保護猫は、猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症といった病気にかかっていることもあります。

これらの疾患は人の風邪のように目やに、鼻水、くしゃみといった症状がみられることが多いです。

飼い主さんに、くしゃみはしていますか?と聞いても「わからない」といった答えがかえってきます。

今、出会ったばかりの猫なので仕方ありません。

つまり、保護してすぐに連れてこられた場合には、猫に対する情報があまりにも少なく、診察する獣医師も苦慮することになります。

もし、飼い主さんが10日ほどでも自宅で飼育した後に動物病院につれてきたのならば、元気なんだけど時々くしゃみをするんだよね、などといった情報が得られ、スムーズな診断につながります。

動物病院はストレスがいっぱい

動物病院は、慣れてない猫にとって大きなストレスがかかる場所です。

これは大事なポイントなので、ぜひ覚えておいてもらいたいと思います。

ほかにも猫が来ていますし、犬が吠えていることもあります。

ましてや、今日突然人間に保護され車に乗せられて、といった状況ではストレスもピークに達していることでしょう。

飼い主さんにはワクチン接種を希望されることもあります。

しかし、このようなストレス下において、食欲があるのかもわからずに、初めてのワクチンを打つことは獣医師としてはためらわれます。(ワクチン自体が多少のストレスになり得ます)

動物病院をトラウマにしない

保護されたばかりの猫の便をもってくる人はいません。

獣医師は検便のため、採便棒という棒を仔猫のおしりに入れます。

寄生虫などの検査のため必要なことではありますが、猫にとっては嫌ですよね。

また、保護猫のなかには人に全く慣れていない仔もいます。

そういう仔の場合、検査どころかキャリーから出すことすらできない、といった場合もあるのです。

無理に出した猫が病院中を逃げ回り、捕まえようとした飼い主が手を噛まれてしまった、ということがありました。

このような体験をした猫は終生、動物病院嫌いになってしまうこともあります。

動物病院にたいして、あまりにも嫌な感情をもってしまうと、そのあと苦労することになりかねません。

病院につれていこうとキャリーを見せるたびに、飼い主の視界から消えていなくなる、なんてことになったら面倒です。

まずは猫を飼い主の環境に慣らしてから、つれて行くことをおすすめします。

猫が飼い主さんの膝にのってくるようになれば大丈夫です。

まとめ

イメージ画像
  • ペットショップで購入してきた猫とちがい、保護猫には健康状態の情報がすくない。
  • 保護した猫は自宅でそっと休ませ(あまりかまいすぎないこと)、咳はしていないか、下痢はないかなどをじっくり観察する。
  • 保護されたばかりの仔猫はおびえていて、ストレスをかかえていることが多い。そのような状態で動物病院という、猫にとって怖いところへすぐ連れて行くと、病院嫌いの猫になりかねない。

以上、保護猫を初めて動物病院につれていく時は猫をまずは飼い主の環境にならし、状態を観察してからにするといいというお話をしました。

ただし、猫が明らかに具合が悪そうだったり、ノミやダニがついている場合は動物病院にいって適切な処置を受けてください。

関連記事

猫が撫でてほしい時にする6つの仕草
猫が寂しかった時にする5つのサイン
猫が足を噛む6つの理由と対策
パパじゃなくて姉が帰ってきたときの猫の反応…『まさかの技』がおもしろすぎると爆笑する人続出「可愛すぎるw」「余計怒らせたくなるw」
猫から『好かれる人』のタイプ5つ

  1. 渡部暁斗「この競技が本当に好きなんだなって」19位で五輪個人戦に幕 団体へは「出るなら最後全部出し切りたい」【オリンピック】
  2. 去年1年間の不正薬物押収量は2.7トン超えを記録 1985年の統計開始以降最高 航空機旅客からの押収量が前年比約2.5倍で急増 東京税関
  3. 中国「春節」祝う番組で人型ロボットがカンフー 中国政府は「フィジカルAI」商業化で世界のリードを狙う
  4. 渡部暁斗、五輪個人ラスト戦は19位「精一杯最後まで走りました」日本勢トップは山本涼太で15位【オリンピック・ノルディック複合】
  5. 天皇ご一家「国風盆栽展」鑑賞 愛子さま「下の枝は上の枝とどうバランスを…」名誉総裁・信子さまも付き添い
  6. 「パンチくん」群れの中で奮闘中 “ぬいぐるみと成長”過去には「クマ」と…その後は出産も【Nスタ解説】
  7. エアリアルの女子予選は天候不良のため延期 五十嵐瑠奈が出場予定【ミラノオリンピック】
  8. 「魚肉ソーセージ」=ギョニソに注目! “第2のサラダチキン”として若者に人気 「むきづらい問題」は今【Nスタ解説】
  9. 【 杉浦太陽 】愛妻・愛娘から「本命バレンタイン」喜びの2ショット「手作りでもらえて嬉しいなぁ」
  10. 「枯れ草燃えている」河川敷で火災 高梁川にかかる新総社大橋の西岸付近で広範囲に燃え広がる けが人なし 午後8時すぎに鎮圧状態 岡山・総社市
  1. 決定!文房具屋さん大賞2026 現役店員が「自腹でも買いたい」便利&かわいい商品が勢ぞろい
  2. 死因は“刃物が心臓貫通”による心停止 岩崎龍我容疑者は確保の際「折り畳みナイフ」所持 大阪・道頓堀少年3人殺傷事件
  3. 【 キンタロー。 】 火傷で病院に「2度だった」 「R1準決勝だめで落ち込んでいたら」「素手で熱々の鍋の蓋を持つと言う失態を」 「めちゃくちゃ火傷痛いので」うずくまる
  4. 「旦那が中にいるので助けて」犯人“強い殺意”で犯行に…死亡した男性の首には切られたり刺されたような複数の傷 東広島市殺人事件
  5. がんばれ!子ザルの「パンチくん」 ぬいぐるみの“お母ちゃん”抱きしめ群れの中で奮闘中【Nスタ解説】
  6. 「枯れ草燃えている」河川敷で火災 高梁川にかかる新総社大橋の西岸付近で広範囲に燃え広がる けが人なし 午後8時すぎに鎮圧状態 岡山・総社市
  7. 「魚肉ソーセージ」=ギョニソに注目! “第2のサラダチキン”として若者に人気 「むきづらい問題」は今【Nスタ解説】
  8. 中国「フィリピンで数百万人が失業」フィリピンに外交的圧力強める フィリピン外務省「威圧や報復を示唆」“強い異議”表明
  9. 10時間超!?オリンピック分散開催で“移動が大変”な現場 「免税の街」リビーニョの魅力も【Nスタ解説】
  10. 【 杉浦太陽 】愛妻・愛娘から「本命バレンタイン」喜びの2ショット「手作りでもらえて嬉しいなぁ」
  11. 「パンチくん」群れの中で奮闘中 “ぬいぐるみと成長”過去には「クマ」と…その後は出産も【Nスタ解説】
  12. 風俗店と事前に打ち合わせ…20代女性を違法に風俗店に紹介したか 日本最大風俗スカウトGナチュラル会長を再逮捕 風俗店経営者らとナチュラルメンバーも逮捕 警視庁