【インタビュー】釈由美⼦、映画『Iké Boys イケボーイズ』は「日本のカルチャーとアメリカの青春グラフティもミックスされた不思議な作品」

2024-07-18 15:50

俳優の釈由美⼦が出演した映画『Iké Boys イケボーイズ』が現在公開中だ。本作は、⽇本の特撮を観て育ったアメリカ⼈映画監督のエリック・マキーバーが、⾃⾝の故郷であるオクラホマ州を舞台に⽇本特撮へのオマージュ満載で制作したファンタジー映画。エリック監督のラブコールを受けて出演を快諾したという釈に話を聞いた。

―本作は、オクラホマの⽚⽥舎に住む⾼校⽣で、⽇本の特撮やアニメのオタクであるショーンとヴィクラム、そして⽇本からの留学⽣ミキの3⼈が、⽇本のアニメDVDを観たことで不思議な⼒を⾝につけ、世界の存亡がかかった陰謀に巻き込まれていく姿を描く作品でした。

特撮と言っても今はフルCGが多いですし、コテコテの特撮をあまり観ないですよね。なので新しいのに懐かしさも感じるノスタルジックな感じと言いますか、ノストラダムスなど2000年初頭のストーリーも組み込まれているので、とても懐かしいと思いながら観ました。反対に一週回って新しいとでも言いますか、おしゃれだなとも思いました。

―アメリカにも行かれたと思いますが、撮影はどのように行われましたか?

お芝居パートと特撮パートを分けて撮影すると言われていたので、今回お芝居パートはアメリカで全部撮りました。アメリカでの撮影は当時トランプ政権で、なかなか就労ビザがおりなくて、どんどん出発が遅れて、あと1⽇遅れたら現地の⽇本⼈⼥優を使いますということだったんですけど、ようやくビザがおり、その⾜で空港に⾏きました。奇跡でした(笑)。撮影はコロナパンデミック直前の1⽉・2⽉の撮影だったので、あと1か⽉遅れていたら撮影できなかったです。

―造形監修が、怪獣造形のレジェンドである村瀬継蔵さんなんですよね。

実際、わたしもゴジラや仮面ライダーに出させていただいたことがあり、特撮の現場を知っているので、ぜひ拝見したいと言って見学しに行きました。スタジオでグリーンバックの撮影風景に感動しました。ゴジラの作品の時もスーツアクターさんがいてザ・特撮という撮影スタイルだったので、特撮好きからすると熱量が伝わり、「これこれ!」と思いました(笑)。最近の作品はフルCGだと思うので、そういうシーンが観られないので、貴重な体験でしたね。

―今回、エリック監督からの熱いラブコールを受けて出演となったそうですね。

そうですね。監督が来⽇されて事務所に来られて、バックの中から「僕が1番最初に買ったDVDなんです!」って、『ゴジラ×メカゴジラ』のDVDを出してくれまして。「⾼校⽣の時に買ったDVDなんですけど、いつか家城茜(釈)と⼀緒に仕事をするのが夢でした!」とおっしゃっていただいて、すごく感動しました。

―今回のレイコというキャラクターについては、どのようなリクエストがあったのですか。

今回のレイコというキャラクターも、茜をイメージしているような気がしたんです。そういう意味では、茜のような感じで演じてほしいということはあったかも知れないですね。最初に出て来た時の寂しそうな感じや、裏に何か秘めているような、孤独を背負っているような感じは、茜の役作りと近かったとも思います。

―また、『タイタニック』でも知られるビリー・ゼインの妻役でもあるわけですよね。どのような印象でしたか?

あの『タイタニック』のビリー・ゼインさんの奥さん役で出られるなんてと、とても興奮しました。初めてお会いした時にオーラがあって優しくて、なんてセクシーなんだろうって思いました(笑)。ビリーさんは演技プランを30パターンくらい持っていて、本番中に全部⾒せてくださって。カットを割って全部見せてくださるので、どれがいい? 好きなのを使ってって感じで。これがハリウッド流かと思いました。

―『ゴジラ×メカゴジラ』の出演が海を越えてファンに届いて、こうして新たな作品に呼ばれるという、とても運命を感じますね。

この仕事をしていて、一番うれしいことですよね。若い時はデビューして時代の流れに乗らせていただいて、お仕事を順調にいただいた恵まれた環境があったと思いますが、その後は自分の歩いていた証だと思うんです。旬や若さがなくなった時に次につながるものと言うと、過去の作品やご縁でつながっていくのだと思うと、やはり感謝です。

―最後になりますが、映画を楽しみにしている方にメッセージをお願いいたします。

日本のカルチャーであるオタクとアニメと特撮がミックスされて、アメリカの青春グラフティもミックスされた、とても不思議な作品になっていると思います。ぜひ劇場で楽しんでくれたらなと思います。

公開中

The post 【インタビュー】釈由美⼦、映画『Iké Boys イケボーイズ』は「日本のカルチャーとアメリカの青春グラフティもミックスされた不思議な作品」 first appeared on YESNEWS | 超肯定的ニュースサイト.
  1. 【美川憲一】 60周年記念 新曲はB’z松本孝弘&GLAY TAKUROがコラボ 「2人とも素晴らしい」
  2. 兵庫・斎藤知事のパワハラ疑惑 死亡した元幹部が残した“おねだり疑惑”の音声データ「ワインをちょっとまだ私は飲んでいない」
  3. 【速報】岸田総理「強い危機感を持って政治の信頼回復に努める」堀井学衆院議員の強制捜査受け
  4. トランプ前大統領のドル安志向発言→2日間で「約3円」円高に 約1か月ぶりの円高水準も株式市場では“重荷”に
  5. 中国共産党「3中総会」 秦剛前外相の「中央委員」を解任、李前国防相の党籍はく奪を承認
  6. 関東で132人が熱中症の疑いで搬送 午後5時半時点
  7. 講談社・元社員のやり直し裁判 再び有罪判決 母親「子どもたちにきょうの事をどう報告したらいいか」
  8. 交通事故が増加する“夏休み前”…スタントマンが「ヘルメット未着用」「ながら運転」の自転車事故を再現 高校生600人に注意喚起 警視庁品川署
  9. 【オンライン料理教室テックック】2層のオレンジゼリー作り レッスン参加ギフトチケット発売、“料理の科学”夏休みの自由研究に
  10. 【要潤】「マッチョ化」画像をアップ 筋骨ムキムキ アプリ使用で「携帯もムキムキになりました」
  1. 日本大学重量挙部の不正徴収 10年で被害額は約4000万円 大学は幹部の刑事告発を検討 例年3~5人の奨学生にうそを伝えていた
  2. 今年1月の新幹線停電事故 復旧作業していた男性作業員が全身やけどの重傷 50代の現場責任者を業務上過失傷害容疑で書類送検 埼玉県警
  3. 手りゅう弾訓練中の死亡事故 陸自が調査結果を発表 身を守る位置・姿勢に問題
  4. 宝島さん夫婦の長女(31)を死体遺棄・損壊の疑いで再逮捕 栃木・那須町夫婦遺体事件
  5. 「この国に裁判はないことになる」殺害の罪に問われた講談社元社員に懲役11年有罪判決 東京高裁のやり直し裁判 被告は一貫して無罪主張
  6. 【つるの剛士】17歳次女との2S公開「この子があっという間にこんな娘になりました」3姉妹+パパの4Sも披露
  7. 来月使用分の電気代 1000円程度値下がりへ 政府補助金再開で
  8. 韓国 2日半で降水量約640ミリの大雨 北朝鮮は韓国に通告なしでダム放流か
  9. イチロー氏、松井秀喜氏、松坂大輔氏が豪華共演!「同じユニフォームを着ます」高校野球女子選抜とのエキシビションマッチが東京Dで9月開催
  10. 家は川に浮かぶ船!?パリ・セーヌ川に住む人 「本当に寂しい」五輪開会式のために2週間のお引越し
  11. 「検察官の発言は人格権を侵害し違法」と賠償認める判決 検事が「ガキ」発言国賠訴訟 東京地裁
  12. U20世界陸上に800m日本記録保持者・久保凛、U20アジア女王のドルーリー朱瑛里が代表入り 全40人発表【一覧】
×