マイクロソフトの「ウィンドウズ」を搭載したパソコンで、勝手に再起動が行われるなどのトラブルが発生し、世界各地で混乱が発生しています。
【動画】Windows問題 世界中で混乱 空港や病院で障害 中国・韓国・米・ドイツなど
記者
「北京でもウィンドウズが強制的に再起動させられています」
中国でもマイクロソフトのパソコン「ウィンドウズ」で、勝手に再起動が行われるなどのトラブルが発生しています。
中国メディアによりますと、香港の空港でも自動チェックインシステムに障害が生じているということです。航空会社の職員が手動でチェックインを行っていて、空港側は現状、旅客機の運航への影響はないとしています。
韓国のLCC=格安航空会社「チェジュ航空」と「イースター航空」によりますと、午後6時現在、ウェブサイト上で航空券の予約や取り消しなどが円滑にできないトラブルが起きていて、仁川空港での発券やチェックインについては職員が手作業で行っているということです。
また、アメリカ連邦航空局によりますと、デルタ航空、ユナイテッド航空、アメリカン航空それぞれが通信障害を理由に全便で欠航を決めています。期間は現地19日の朝までとしていますが、延長する可能性もあります。
現地メディアによりますと、ドイツの首都・ベルリンの空港でも技術的な障害により、すべての運航を停止しました。
広報担当者は、運航の停止は日本時間の午後5時までと話していましたが、その後、情報は更新されていないということです。
ドイツ北部の大学病院では、きょう予定しているすべての手術を中止したということです。
ロイター通信によりますと、スコットランドのエディンバラ空港ではシステム障害により自動チェックインシステムが機能せず、手動でのチェックインが行われています。
イギリス・ロンドンのヒースロー空港もマイクロソフトのトラブルの影響で一部システムに障害が生じているものの、旅客機の運航は現在、行われているとしています。
東南アジアでも影響が出ています。
タイの首都バンコクにあるディスカウントストア「ドン・キホーテ」の店内です。19日、レジの画面が青くなって起動しなくなるトラブルがあり、多くの客が行列を作っていました。
一方、バンコクのドンムアン空港では、「エアアジア」の一部の予約やチェックインのシステムが停止。エアアジアは「マイクロソフトのシステム障害が原因とみられる」としています。
こうした航空会社のトラブルは、フィリピンやシンガポールの国際空港でも確認されていて、インドでは搭乗券を手書きで発行するなど、異例の対応に追われています。