2019(令和元)年~2023(令和5)年の5年間(各年6~9月)に東京消防庁管内で熱中症(熱中症疑い含む)で救急搬送された人数、なんと2万7,969人。
2023年は過去5年で過去最多で7,112人。6~9月のひと月平均1,778人。毎日60人もの人が熱中症で病院に運ばれている。
ことし2024年の夏はさらに猛暑・酷暑が予想され、これを記しているいま(都内 7月)も、片側1車線の道路を急行する救急車をなんども見た。
こうした生死を分けるほどの気候変動に対し、東京都は「都民の命を守る、暮らしを守る」をミッションに、さまざま取り組んでいるって、知ってた?
こうした「都民の命を守る」取り組みの最新トピックスとして、この猛暑期に注目したいのが↓↓↓
クーリングシェルター&TOKYOクールシェアスポット
東京都 環境局では、「家庭での電力を(H)へらす・(T)つくる・(T)ためる」という HTT の一環として、複数のエアコン使用をやめ、なるべく1部屋に集まる工夫をしたり、公園や図書館などの公共施設を利用したりすることで、「涼をシェアする」など、1人あたりのエアコン使用を見直す「クールシェア」を呼びかけている。
東京都は、猛暑・酷暑で熱中症のリスクから身を守るべく、東京都の公共施設などの“避暑地”となるスポット「クーリングシェルター」「TOKYOクールシェアスポット」を、6月21日から「東京都防災マップ」WEBサイトに公開↓↓↓
https://map.bosai.metro.tokyo.lg.jp/
この東京都防災マップ内の左メニュー「表示情報」から、すべての選択をいったん外して、「熱中症対策施設」メニューのなかの「クーリングシェルター」「TOKYOクールシェアスポット」を選択すると、画像↑↑↑のように各スポットがマップ上に表示される。
東京都の“涼める空間”を一般公開!
「クーリングシェルター」は、冷房設備などを完備し、誰でも休息できるスポットで、高齢者にも利用頂ける施設。特別警戒情報が発表されたさいなどに開放する。
「TOKYOクールシェアスポット」は、一般の人が気軽に集まり、涼むことのできるスポット。
どちらも地図の縮尺を1km以下までズームすると表示され、シェルター・スポットとも気になる地点をクリックすると、施設名/住所/開放可能日/URL などが表示されて、便利に使える。
東京都はこのシェルターとスポットの違いについて、「一般的に、クーリングシェルターは熱中症予防を目的として提供される休憩場所で、クールシェアスポットは省エネを目的として、冷房環境を共有するための場所とされますが、両者は重なる場合もあります」と伝えている。
東京都気候変動適応センターのマップも便利
東京都の「クーリングシェルター」と「TOKYOクールシェアスポット」の検索・表示は、東京都気候変動適応センターのマップも便利↓↓↓
https://www.tokyokankyo.jp/tekiou-center/awareness_support/cooling_spot_map/
こちらの東京都気候変動適応センターでは、「クーリングシェルター」と「TOKYOクールシェアスポット」についてこう説明がある。
クーリングシェルター施設(オレンジの●)―――改正気候変動適応法に基づき区市町村が指定する施設で、「熱中症特別警戒アラート」が環境省から発表されたさいに、暑さをしのぐために開放される冷房設備が整った施設。
TOKYOクールシェアスポット対応施設(青の●)―――熱中症特別警戒アラート発表の有無にかかわらず、暑いときや外出中に涼みたくなったときに立ち寄ることができる、屋外を含む施設。
―――ってことで、猛暑日の午後、TOKYOクールシェアスポット対応施設の代表的スポットのひとつ、東京都庁(新宿)の南展望室&北展望室に行ってみた↓↓↓
観光客も都民も絶景&快適
東京都外に住んでる記者にとって、ここ東京都庁(新宿)の南展望室&北展望室は、「東京都民はうらやましいなー」としみじみ思うほど、絶景と快適な空間にびっくりする。
地上202メートルの高さから東京のまちを一望できるうえ、ひとやすみできるチェアやテーブル、東京限定グッズや東京土産・和物などを取り扱うショップもある。
また、南展望室には常設ピアノや、カフェもあって、音や食など五感フルで涼める“クールな東京上空時間”が楽しめる。
もちろん、こういったエリアは都民以外の人や観光客でも利用できるから、マップをチェックして行ってみて。
この東京都庁 展望室でもうひとつ、「都民がうらやましい」と感じた、東京都の取り組みが↓↓↓
東京飲料水 Tokyowater Drinking Station
そう。熱中症対策の基本、こまめに水分を補給するときに要る、飲料水。
東京都は、「公共性の高い場所に設置されている水飲栓・イベント時などに東京都水道局が設置する可動型水飲栓を「Tokyowater Drinking Station」(DS)として展開。
都庁 展望台にもあるこの“東京無料飲料水”「Tokyowater Drinking Station」(DS)は、都内になんと900か所もあるとか!
しかも、画像↑↑↑のように、こちらも公式サイトで設置場所をマップ表示しているから、チェックしてこまめに水分をチャージしてみて↓↓↓
https://www.waterworks.metro.tokyo.lg.jp/kurashi/drinking_station/
◆今年の夏は沸とう京・“熱中症”から命を守る行動を
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2024/07/12/12.html