きょうも全国各地で猛暑日となり、関東では250人以上が熱中症の疑いで救急搬送されました。一方、今夜、花火大会が行われる東京・葛飾区の河川敷には酷暑のなか、場所取りをする人たちの姿がありました。
【動画】夜間気温下がらず“この夏一番気温が高い夜”になる見込み 関東1都6県で259人が熱中症の疑い
きょうは全国200を超える地点で、気温35℃以上の猛暑日に。40℃に迫る暑さに水まきをする男性も…
駅員の男性
「本当にうだるような暑さですね」
気象庁は来週の28日から来月の5日までについて、関東から沖縄・奄美にかけて「10年に一度レべルの高温」になる可能性が高まっていると発表しました。
きょうも広い範囲で危険な暑さとなりました。
「外がレンジの中みたいで溶けちゃう」
最高気温は千葉県市原市で39.0℃、山梨県甲州市で38.9℃などとなっています。
そして、今季はじめて「熱中症警戒アラート」が発表されたのが北海道です。
「公園とかは朝のうちしか遊べないなと思っていて、きょうも朝の8時から遊んでいます」
最高気温32.7℃を観測した帯広市内の小学校では、熱中症対策のため下校時間を早める措置がとられました。
そして今夜、東京・葛飾区では夏の風物詩、花火大会が行われます。
例年、多くの人が訪れる「葛飾納涼花火大会」。その観覧スペースとなっている河川敷には、場所取りのため多くのシートが。
午後2時半の東京の気温は34.5℃。炎天下で場所取りをする人たちは…
記者
「日傘が4つほど固められています」
声をかけてみると…
場所取りをする女性
「日焼け防止と熱中症になりやすいので、こうやってかぶせられるように。結構、暑さしのげます。この中で、あと扇風機も回しているので」
さらにクーラーボックスには大量の氷を投入します。
「やっぱ冷やさないと。この炎天下ですからね」
こうした中、熱中症も相次いでいて、午後5時半現在、関東の1都6県であわせて259人が熱中症の疑いで救急搬送されています。
「倒れていた?」
救急隊員
「農作業中ですね。家の中で休んでいました」
この病院がある埼玉県熊谷市では、きょう最高気温38.1℃を観測。患者は農作業をしていて、手足のこわばりや痺れ、息苦しさを感じたといいます。
医師
「これは触っているのわかりますか?」
患者
「わかります」
医師
「どこまで痺れているんですか?」
患者
「先の方」
医師の診断は「熱中症」。ただ幸い軽傷で、入院の必要はなさそうだといいます。
東京都心ではこのあと、夜間も気温が下がりきらず、この夏一番気温が高い夜になる見込みです。
午後2時45分ごろ、群馬県中之条町では雹も降りました。