この記事では、犬にご飯を与える時間について解説します。何時に与えるのが適切なのか、間隔はどのくらい空ければ良いのかなどご紹介します。
犬にご飯を与えるのは『何時が適切』?
犬を飼い始めたとき、「何時頃ご飯を与えればいいんだろう?」と悩んでしまう方もいるかもしれませんが、犬のご飯は「朝7時」「夜の8時」など、何時にあげなければいけないという決まりはありません。
むしろ、毎日きっちり同じ時間には与えないほうが良いといわれています。
なぜなら、犬はかなり正確な体内時計を持っているため、決まった時間にご飯を与えていると「そろそろご飯の時間だ!ご飯をちょうだい!」と要求吠えをするようになったり、時間がズレてしまった時にストレスを感じる恐れがあるからです。
しかし、だからといって「今朝は5時、明日の朝は9時」など、毎日バラバラすぎる時間に与えるのは、消化のリズムが崩れてしまうためオススメできません。
犬のご飯は、朝ごはんは朝7時~8時頃、晩ご飯は夜6時~7時頃というように、30分~1時間ほど幅を持たせた同じくらいの時間にあげるようにすると良いでしょう。
犬の食事の間隔はどれぐらい空いても大丈夫?
犬に食事を与えるとき「何時に与えるか」だけでなく、「どのくらいの間隔で与えるか」も必ず気にするようにしましょう。あまり間隔が空きすぎると犬がお腹を空かせてしまうだけでなく、体調を崩してしまうことがあります。
どれくらい間隔を空けるかについては、犬の年齢や健康状態によって適切な時間は変わりますので以下を参考にしてください。
1.成犬の食事間隔
健康な成犬の場合は、1日2回の食事を約12時間の間隔を目安にして与えると良いでしょう。例えば、朝の6時に1回目を与えた場合、2回目は夜の6時頃に与えるようにしてください。
2.子犬の食事間隔
注意が必要なのが、生後半年未満の子犬の食事です。生まれて間もない子犬は、食事の間隔が空きすぎると低血糖になりやすく、最悪の場合は命を落とすこともあります。
命を守るため、生後3ヵ月未満の子犬には1日3~5回、生後3ヵ月~6ヵ月未満の子犬には1日3~4回、3~4時間の間隔に分けてご飯を与えるようにしましょう。
生後6ヵ月以降は体の機能が整ってくるため、成犬と同じように1日2回の食事へ少しずつ移行してOKです。
3.シニア犬の食事間隔
元気で食欲のあるシニア犬には、若い犬と同じように1日2回の食事を約12時間間隔で与えましょう。
ただし、一度の食事で食べられる量が減っていたり、体力が落ちているシニア犬には1度に与えるフードの量を少なくし、回数を増やすようにしてください。
犬のご飯は飼い主の食事の後にあげたほうがいいの?
以前は上下関係を示すために、「犬のご飯は飼い主の食事の後に与えるべき」というしつけ方法が推奨されていたことがありました。しかし、現代ではこのしつけ方法は意味がないといわれています。
犬の祖先である狼には、「食事はリーダーが先に食べる」という習性があったようですが、ペットとして長く飼われている犬達は、飼い主が先にご飯を食べていようが自分より後に食べていようが、あまり気にしていないようです。
ですから、ご飯を食べる順番は飼い主さんの都合で決めて問題ありません。どちらが先か決めず状況に応じて与えるようにしておいたほうが、犬は要求吠えなどをせず落ち着いてご飯を待つことができるでしょう。
まとめ
犬のご飯を何時にどのくらいの間隔で与えるかは、飼い主さんのライフスタイルや愛犬の年齢や体調に合わせて調整しましょう。
帰宅が遅くなりご飯の間隔が空きすぎそうなときは、タイマー式の自動給餌器やペットシッターを利用するのもオススメです。低血糖や消化不良を防ぐためにも、愛犬の様子を確認しながらご飯を与えてくださいね。
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