佐々木朗希「自分で信じられる技術があったら気持ちは関係ない」と成長 指揮官は「次回は80球目安」とステップアップ

■MLB フィリーズ 1ー3 ドジャース(日本時間6日 フィラデルフィア、シチズンズバンク・パーク)
ドジャースの佐々木朗希(23)が6日、敵地でのフィリーズ戦にメジャー3度目の先発、ここまで2試合で9四球と制球力に安定感を欠き、前回登板後は「自分の中で信じ切れるものがなかった」と反省点をあげていた。この日は4回0/3回、68球を投げて、被安打3、奪三振4、四死球2、失点1。勝利投手目前だったが無念の降板。それでも修正したマウンドさばきを見せた。
試合後、佐々木は「フォーム的に良くなかったところだったり、コントロールを乱す原因だったりするところを探して、自分の中で改善ポイントがあったのでそこを上手く修正できたかなと思ってます」と振り返った。
気づいたのは「2日前のブルペンの時に、投げている途中で“こうしたらいいんじゃなか”って感覚的に見つけて、そこからは安定してよかったので“これかな”って思いました」と自分の投球を見つけていた。
修正した点は「下半身の使い方というか、下半身の意識の仕方ですね」とコメント。「メンタル的に不安になるときもあったんですけど、自分の中では信じられる技術があったら気持ちは関係ないので今日に関しては、前回のブルペンで自分に信じられるものを見つけて、今日はそれを信じて投げただけなのでそれが見つけられたことが良かったですし、技術あってのメンタルかなと改めて思いました」と自信をつけていた。
さらに「フォークボールのコントロールも基本的にベース板の上に行くようになったのでそこに関してはフォークボールの扱いが良くなったので今日はよかった」と語った。
5回の降板した場面も「フォアボールが決して悪いわけではないですし、攻めた中でやれましたし、メジャーのバッターが当てるだけのカットをしていただけなので、変化球もいいところに何球か投げられましたし、次のバッターも打ち取った当たりではあったので、同じようなことを繰り返していけば、投げれてくるのかなと思うので、タイミングの問題だったり、そういったものもあるのかなと思います」と勝ち投手目前での降板にも前向きに手ごたえを感じていた。
三塁手のM.マンシー(34)は「三塁手から見るとグラスノーのカーブと似ている感じがするんだ。違う球種なのはわかってるけど。“打者は打てないよなぁ”と思いながら見てる」と語った。
D.ロバーツ監督(52)は「メジャーデビューをして3試合目の登板で、リードしている段階で降板するという成功は次回登板の基礎固めにもなるだろう」と話し「アウェーで強打者の揃う球団を相手に、上手く対応することを期待していたし、彼は今日それをやってくれた」と称賛した。
「彼は過去5回まで投げた事がなく、今日はそれが出来た事をまず評価している。次回は80球が目安だ」と佐々木のステップアップを明言した。