■パリオリンピック™ 飛び込み・男子10m高飛び込み 決勝(10日、アクアティクスセンター)
男子10m高飛び込み決勝で、五輪2大会出場の玉井陸斗(17、JSS宝塚)が銀メダルを獲得。日本飛び込み界に初めてのメダルをもたらした。
10m高飛び込みは、飛び込み台から飛び、空中で演技をしながら入水。動きの美しさ、難易度、入水技術などが評価される採点競技。準決勝で玉井は3位に入り、上位12人で行われる決勝に進んだ。
決勝で選手たちは6本の飛び込みを行い、7人の審判により採点される。玉井の1本目、入水時にほとんどしぶきが上がらない完璧な演技で、88.00の高得点をマークし、2位と最高のスタートを切ると、2本目も95.40と連続高得点で首位に立つ。
そして3本目、玉井は大技の4回半宙返りをほぼ完璧に決め入水。しぶきも上がらず94.35を記録。4本目は倒立からのひねり技を見せ、91.80をマークし、2位をキープする。しかし5本目、空中でバランスを崩し斜めに入水、大きくしぶきをあげてしまい、3位に後退する。それでも最後の6本目は完璧な演技を披露し、99.00の高得点をマークし、6本合計507.65点で銀メダルとなった。
玉井は前回の東京五輪に、飛び込み史上最年少の14歳で出場し、21年ぶりとなる7位入賞を果たした。2022年の世界選手権では銀メダルを獲得した。昨年の世界選手権で決勝まで進み、パリ五輪の出場権を獲得した。今年5月、五輪プレ大会のフランスオープンでは東京五輪金メダルの曹縁(中国)らを抑え、国際大会で初優勝を飾り、今大会はメダルの期待が高まっていた。