パリオリンピック™のボクシング女子で金メダルを獲得したアルジェリアの選手がインターネット上で性別についての誹謗中傷を受けたとして、パリの検察当局に告訴しました。
アルジェリアのエイマヌン・ハリフ選手はパリオリンピックのボクシング女子66キロ級に出場し、金メダルを獲得しました。
ハリフ選手は去年の世界選手権で、男性ホルモンの一種であるテストステロンの値が高いとして失格になったことから、インターネット上ではハリフ選手の出場について疑問を投げかける投稿が相次ぎました。
ハリフ選手の弁護士は10日、「ハリフ選手は正義と尊厳、名誉のために新たな闘いを始めることを決めた」とする声明を発表し、インターネット上で誹謗中傷を受けたとして、パリの検察当局に告訴したことを明らかにしました。
また、「差別的なキャンペーンを誰が始めたのかとともに、誰が煽ったのかについても犯罪捜査が行われる」としています。
この問題をめぐって、ハリフ選手は9日の会見で「私は女性として生まれ、女性として生きてきた。そこに疑いの余地はない」と話し、IOC=国際オリンピック委員会もこれまでに「選手の性別と年齢はパスポートに基づいている」と、ハリフ選手の出場は問題がない姿勢を強調していました。