猫といえば、気まぐれで自由気ままなイメージを持つ方が多いと思いますが、なかには心優しい性格を持つ猫もいます。そこで今回は心優しい猫の特徴や優しい猫ならではの悩み、一緒に暮らす際に気を付けるべきことについてお話しいたします。
1.社交的で穏やかな性格
心優しい猫は、ほかの猫や人間に対して落ち着いて穏やかに接することができます。
攻撃性が少なく普段から怒ることがほとんどありません。
そのため、多頭飼育に向いているのはもちろんのこと、小さい子供やほかの動物とも仲良くできることが多いといわれています。
フレンドリーで人懐っこい性格の猫が多いため、飼い主さんの後をついて回るような甘えん坊の猫が多いのも特徴のひとつです。
抱っこやスキンシップが大好きな猫がほとんどですので、コミュニケーションを取ることで絆を深めやすいのではないでしょうか。
2.思いやりがある
心優しい猫は、飼い主さんの感情の変化を敏感に察知することができます。
飼い主さんが落ち込んだり泣いているときに、気がつくとそばにいてくれたり、飼い主さんの顔を心配そうに見つめていることがあると思います。
猫は、飼い主さんの雰囲気や表情、声色などのわずかな変化を感じ取って、空気を読むことができるのです。
そのほか、優しい性格の猫は、赤ちゃんや子猫にも温かく接することができます。
赤ちゃんが泣いていたら真っ先に様子を見に行ったり、そっと寄り添う猫もいるようです。
子猫と遊ぶときは、ケガをしないように手加減しながら遊んだり、体を舐めて毛づくろいをしてあげたりと、まるで母猫のようにお世話をしてくれる猫も少なくないといいます。
猫の性格は、育った環境や遺伝、年齢や性別によって異なりますが、一般的に心優しい性格の猫はこのような行動を取ることが多いようです。
3.嫌なことをされても怒らず我慢する
たとえ大好きな飼い主さんであっても、気分が乗らないときにしつこく構われたり、執拗に体を触られると威嚇したり怒ることがあります。
しかし心優しい猫は、嫌なことをされても怒らないことがほとんどです。
たとえば、小さな子供が猫を乱暴に触ったり、ほかの猫がしつこくちょっかいをかけても、心優しい猫は穏やかに対応することが多いでしょう。
ただし、嫌なことをされて怒っていないように見えても、怒りやストレスをグッと我慢している可能性もあるので注意が必要です。
猫が嫌がる行動を把握し、ストレスを感じさせないように接することが大切です。
心優しい猫ならではのお悩み
心優しい猫は、自分の欲求をあまり主張せず、ほかの猫や人間に譲ることが多いため、ストレスをため込むことが少なくありません。
おもちゃやキャットタワーなどを活用し、適度に体を動かすことでストレス解消につながります。
また、猫が安心できるように静かで落ち着ける環境を用意してあげることも重要です。
そのほか、人懐っこくて甘えん坊の猫は、飼い主さんに依存しやすい子が多いといわれています。
特に長時間のお留守番が苦手で、飼い主さんの姿が見えなくなるだけで不安を感じてしまうこともあるようです。
それだけでなく、依存が強い猫は食事や水を飲めなくなったり、トイレ以外での粗相をするなどの問題行動を起こすことがあります。
猫が自立し、ストレスを感じにくくするためには、適度な距離を保って構いすぎないようにすることが大切です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、心優しい猫の特徴や、一緒に暮らす際に気を付けるべきことについてお話しいたしました。
優しい性格の猫は、ほかの猫や人間に物怖じすることなく近付き、仲良くなることができます。
飼い主さんが落ち込んだり泣いているときは、そばを離れずに飼い主さんの心を癒してくれることもあるでしょう。
たとえ嫌なことをされても怒ることはほとんどありませんが、態度には出していないだけで実際はストレスを感じている可能性もあります。
心優しい猫が心身ともに健康に暮らすためには、適度な運動を心がけ、落ち着ける環境を整えてあげることが肝心です。
そうすることで、猫が安心して生活できるのではないでしょうか。
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