北朝鮮の金正恩総書記が集中豪雨の被害をめぐる韓国側の報道を「でっち上げ」と非難するなか、韓国メディアは犠牲者が2500人を超えるとの見方をさらに報じました。
北朝鮮では先月下旬、北部地域で集中豪雨による被害が発生したと報じられていて、北朝鮮メディアは、金総書記が現地入りして救助活動を指揮する様子を伝えてきました。
また、韓国メディアが豪雨による死者・行方不明者は最大で1500人に上るとの見方などを伝えると、金総書記が演説で「でっち上げ」と非難したと報じていました。
こうしたなか、韓国の放送局「テレビ朝鮮」は13日までに、被害が予想を上回り、北朝鮮北部・慈江道だけで犠牲者が少なくとも2500人に上るとする韓国政府の見方を報じました。
金総書記が韓国側の報道を直接非難したことについて、韓国統一省の報道官は12日、「非難の対象を外部に向けることで、民心の離反を最小化しようとする意図がある」との見解を示しました。