バングラデシュのハシナ前首相が国外逃亡後、初めて声明を発表し、政権崩壊につながった反政府デモについて、「凶悪な殺人と破壊行為に対する徹底的な捜査を要求する」と主張しました。
大規模な反政府デモにより、バングラデシュの首相を辞任したハシナ氏は13日、息子のSNSを通じて「言葉に尽くせないほど悲しく、すべてが灰になってしまった」と表明しました。
ハシナ氏がインドに脱出して以降、声明を出すのは初めてです。
デモが激化した先月以降、治安部隊との衝突で300人以上が死亡したとされていますが、ハシナ氏は、「革命の名を借りた暴力などによって多くの市民が命を落とした」と主張。
「凶悪な殺人と破壊行為に対する徹底的な捜査を要求する」と訴えました。
一方、デモに参加した学生らは、ハシナ氏が市民らの虐殺を主導したなどとして、裁判にかけるよう求めています。