保護犬の辛い記憶を忘れさせるためにできること4つ トラウマを抱えている愛犬にすべきケアとは

2024-08-16 20:00

この記事では、『保護犬の辛い記憶を忘れさせるためにできること』をご紹介します。どんなケアをすれば良いのか、トラウマを抱えている犬を飼っている方はぜひ参考にしてください。

心に傷を負っている保護犬たち

青い布を被った犬

保護犬の多くは心に大きな傷を抱えています。

  • 暴力やネグレクトといった虐待を受けていた
  • 年老いたからといって突然捨てられてしまった
  • 多頭飼育崩壊の現場からレスキューされた
  • 飼い主とはぐれてさまよっていたところを保護された

事情はさまざまですが、辛い記憶から人間を怖いと思っている保護犬も多いそうです。

こういった保護犬が動物愛護団体などによって人に慣れる訓練を受け、新しいお家へお迎えされることは増えていますが、彼らの記憶からトラウマが完全に消えることはありません。

そんな辛い記憶を持った保護犬を家にお迎えした場合、飼い主はどんなことに気をつけて接していけば良いのでしょうか?

保護犬の辛い記憶を忘れさせるためにできること4つ

人の手に乗せられた犬の手

ここからは、保護犬の辛い記憶を忘れさせるためにできることをご紹介します。

保護犬をお迎えしたいと考えている方、トラウマを持つ保護犬を実際にお迎えしたという方は、参考にしてくださいね。

1.新しい家が安心できることを知ってもらう

心に傷を負っている保護犬は警戒心が強く、新しい家にお迎えされても「また酷い目にあうかもしれない」「怖いことが起きるかもしれない」と緊張していることが多いです。

そんな警戒中の保護犬に対し、飼い主が「早く仲良くならなければ」といきなりあれこれ世話を焼こうとすると、怖がられてしまう可能性があります。

保護犬に戸惑っている様子があれば、まずは新しい家が安全な場所であることを理解してもらい、自ら歩み寄ってくるまで飼い主は静かに見守りましょう。この時、ずっと保護犬を見続けたりするのはプレッシャーになるためNGです。

2.トラウマが蘇らないよう接する

保護犬のなかには、元の飼い主から暴力を受けていた過去を持つ犬も少なくありません。こういった犬に少しでも乱暴な振る舞いをしてしまうと記憶が蘇り、心を閉ざしてしまう可能性があります。

頭の上に人の手がくることを怖がったり、帽子を被った男の人を威嚇するなど、保護犬が怯えてしまう状況や人の特徴が分かっていれば、できるだけ避けるようにしてください。

ふとしたきっかけでフラッシュバックが起きないように、保護犬の様子を見ながら慎重に接するようにしましょう。

3.愛情を持って優しく接する

保護犬に限ったことではありませんが、犬をお迎えしたら愛情を持って優しく接するようにしましょう。傷ついた心も優しい愛情に触れていれば、少しずつほぐれていくはずです。

幸せな毎日を送れるようになれば、保護犬も辛い記憶を思い出すことは少なくなっていくでしょう。

4.楽しい経験をたくさんさせる

保護犬が新しいお家と飼い主さんに慣れてきたら、楽しい経験をたくさんさせてあげましょう。

  • 美味しいご飯やおやつをもらう
  • 散歩に行って楽しく運動する
  • オモチャで遊ぶ
  • ふかふかの毛布で眠る
  • 飼い主さんとスキンシップをする
  • 他の犬と遊ぶ
  • おでかけをする

上記のように楽しいと感じることを経験していくと、保護犬の辛い過去も次第に記憶から薄れていくことでしょう。

初めての経験には戸惑ったり怖がったりしてしまう保護犬が多いと思いますが、焦らず少しずつ慣らしていけば次第に楽しさを感じてくるはずです。新しい家族との幸せな思い出は、ボロボロになった保護犬の心を癒すことができます。

まとめ

女性と額を合わせる犬

保護犬の多くは人間のせいで心に傷を負っています。トラウマによってなかなか新しい家族に心を開いてくれないことも多いです。

しかし、人間によって辛い思いをした保護犬の心を癒すことができるのも人間です。新しい飼い主さんが愛情を持って根気強くケアをすれば、保護犬も少しずつ信頼を寄せてくれることでしょう。

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