ドッグトレーニングをするときに最初は室内で取り組むという人がほとんどではありますが、やってしまいがちなのがまだ行動が定着しきっていないのにいきなり外でもトレーニングをやろうとしてしまうことです。犬は周囲の環境を含めて行動の条件として記憶しているため、少しでも環境が変わると全く別の条件として認識してしまいます。つまりいきなり外でトレーニングをしてはいけないのです。
犬は周囲の環境も行動の条件として記憶することを知っておこう
愛犬に何かを教えたとしても家ではできるのに外ではできない、人が変わるとできないといったことがあって「この子はだめな子ね」なんて言ってしまうことありませんか?
しかしそれは愛犬が優れていないのではなく、それは犬として当たり前の現象というだけの話なのです。
例えば人間も人を含めた環境によって緊張して十分な実力を発揮できなかったりうまくいかなかったりすることってありますよね。
犬も同じで室内の人を含めた環境をある行動の条件として記憶し学習しているため、家の外ではできない、人が変わるとできない、ということは当然なのです。
教えたい行動が定着してきたら環境を変えてやってみよう
そのため、犬をトレーニングするときはまず刺激の少ない室内という環境で練習をしていくのですが、教えたい行動がその環境においてほぼ確実にできるようになってきたら次のステップとして人や場所を変えてトレーニングしていきます。
今までリビングでやっていたのであれば普段は置いていない物を周囲に用意してやってみたり、玄関でやってみたり、台所でやってみたり…など小さい変化から進めていきます。
また、いつもお母さんがやっているのであればお父さんや子どもたちにやってもらうなど人を変えてみるのもいいですね。
そうやっていろんな環境の条件を変更してトレーニングを進めていき、それもクリアしていったらいよいよ1歩外にでてやってみましょう。
ドッグトレーニングは少しずつ積み重ねていくもの
外に出るといってもいきなり公園などでやるのではなく、まずは玄関先でやってみるところからスタートします。
室内のような集中しやすい環境とは違い、外にはさまざまな刺激が多く存在するためそれだけでも犬にとっては集中を欠く要因になることを理解しておきましょう。
だからこそ、外の環境でも刺激が少ない時間帯やタイミングを見計らってトレーニングをすることで、徐々に外という環境に対しても教えた行動ができるようになってきます。
もちろんこれには個体差があるため、いきなり公園のような多くの刺激が存在する場所でもできる子もいますが、いちかばちかでやってしまうよりも確実にコツコツ進めたほうが犬にとっても親切であり優しい取り組みですので焦らず進めていきましょう。
このように、ドッグトレーニングはいきなり外でやったりするのではなく、小さなことをコツコツと少しずつ積み上げていくものです。
これをやるかやらないかで今後に大きく関わってくるため、焦らずマイペースにやっていきましょうね。
まとめ
ドッグトレーニングというとなんだかすごいことをやってのけるようなイメージが強く、そんな華やかな様子を夢見ていきなりさまざまなステップを通り越してしまいがちです。
しかし、人でも環境が変われば緊張してうまくいかないといったこともあるように、犬も環境が変わればできないのは当たり前です。
だからこそまずは室内からゆっくり練習をスタートして、ちょっとずつ環境を変えながら進めていくことが大切。
決して焦らずその時その時の変化を楽しみながらやっていきましょう。
関連記事
・犬が目を合わせない行動には理由があった!目をそらす3つの意味
・犬がお友だちの気を引こうとした結果…『まさかの手段』が面白すぎると6万6000いいねの反響「確かに気になるw」「作戦大成功やな」と絶賛
・大型犬が『ご飯を食べなくなってしまった』結果…飼い主のたゆまぬ努力と『まさかの対処法』が82万表示「甘えん坊さん過ぎるw」賞賛の声も
・犬が飼い主に『文句』を言っている時にする態度や仕草5選
・超甘えん坊の犬と暮らしてわかった『困りごと』3選…飼い主が語る『羨ましすぎる悩み』が59万再生「たまらん…」「すべて愛の力」と絶賛