「タネを食べる」スイカに「新感覚」メロン…今、夏の新品種フルーツが激アツ【THE TIME,】

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2024-08-29 07:00
「タネを食べる」スイカに「新感覚」メロン…今、夏の新品種フルーツが激アツ【THE TIME,】

食卓に新たな革命が!“タネが消えちゃう?”スイカに、“スイカのような”、“レモンのような”メロンまで。夏のフルーツの二大巨頭、スイカとメロンが今、驚きの進化を遂げています。

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安住アナも驚いた「タネごと食べるスイカ」

「今、スイカが熱いです。タネごと食べてプチプチして美味しいという新スイカが出てきた」と話すのは、全国の農家や飲食関係者が愛読する日刊紙『日本農業新聞』の報道部次長、石原邦子さん

その新しいスイカとは、2024年から本格的に全国のスーパーに出回り始めた「ぷちっと」。値段は普通のスイカと同じぐらい。

外見も、緑に黒の縞模様と一見普通のスイカですが大きく違う点が2つあるんです。

まずはタネ。大きさが普通のスイカの8分の1!ゴマぐらいのサイズ。
しかも果肉と同じぐらい簡単に嚙み切れるので、タネを食べている感覚がないんです。

実際に食べてみたTHE TIME,マーケティング部の原千晶部員も
「全然タネ気づかない。すごい!タネが気にならないからサクサク食べられる」

安住紳一郎アナも食べたことがあるとのことで、「キウイフルーツのタネみたいな感じでそのままいけるし、噛んでもチョコチップやゴマみたいな感じで気にならない」とのこと。

新品種スイカ「ぷちっと」が誕生したのは、奈良県。

実は、日本のスイカの品種の8割は奈良県生まれ。雨が少なく、寒暖差の大きい奈良盆地がスイカ栽培に適しているからなんです。

その奈良県にある『萩原農場』は、100年以上前からスイカの品種改良を続ける“スイカ業界のトップランナー”で、新品種「ぷちっと」も開発しました。

『萩原農場』スイカ育種チーム 大岩利和さん:
「一般的にはこの業界、1品種作るのに10年ぐらいかかると言われていますが、ぷちっとは20年ぐらいかかった」

タネを噛んだ時にガリっとした嫌な食感、これをどう克服するか…。

タネなしスイカもありますが、栽培に手間がかかるため量産しにくいのが欠点。そこで発想を変え、「タネを感じないぐらい小さく」と、様々な品種を2万通りも交配。

夏前後の5カ月で200玉のスイカを食べ、20年かけてタネごとおいしい「ぷちっと」を誕生させたのです。

果肉の硬さにも特徴が

さらに「ぷちっと」が普通のスイカと違うのはタネだけではありません。果肉にも新しい特徴があるんです。

『萩原農場』スイカ育種チーム 大岩利和さん:
「果肉が非常に硬い品種。スイカを切る前提で品種育成をしてるので、ぷちっとは果汁が出にくくて、カットしてもしっかり持つのが魅力の一つ」

この“果肉が硬くて崩れにくく、ドリップも出にくい”という特徴が発揮されるのが、カットフルーツ。

切る手間がいらず、食べきりサイズが人気のカットフルーツですが、中でも、カットスイカは急上昇。

販売金額が【2013年:123億6000万円】⇒【2022年:275億5000万円】と、10年間で2.2倍に!2020年にはカットパインを追い抜く勢いです。(※全国スーパーのみ:インテージ調べ)

今やカットフルーツの王様となったスイカ。名産地は全国各地にありますが、もともとは奈良がスイカ王国。今も品種改良で、全国のスイカ農家を支えています。

生産農家わずか3軒の希少品種「スイカメロン」

ところ変わって北海道。ここでも2024年、斬新な夏フルーツが開発されたといいます。

『日本農業新聞』石原さん:
「スイカメロン。メロンの甘さなのに、食感がスイカっぽい。サクサク食感とか歯ごたえというのは結構若い人に人気なので、品種として食感の幅も広がっている」

この「スイカメロン」が栽培されているのは、北海道の富良野と名寄の2か所だけ。まだほとんど市場に出回らない希少品種です。

見た目は、夕張メロンやマスクメロンのような網目があり、ラグビーボールのような形。ここまではメロンそのもの。切ってみると、きれいなオレンジ色の赤肉。

これも一見普通のメロンのようですが食べてみると…

HBC北海道放送 堀内大輝アナ:
「食感がシャリシャリってしていて、本当にスイカそのもの。噛むとメロンの甘みが、じゅわーっと出てくる。すごい」

メロンなのにシャリシャリ、シャキシャキ食感が特徴の「スイカメロン」。

中国とモンゴルにまたがるゴビ砂漠近くの乾燥地域原産の「ハミウリ」を改良した品種のため、水が少しでも多いと割れてしまうなど栽培が難しく、生産農家はわずか3軒。

今年は1000玉だけ出荷したそうですが、来年はお中元ギフトとして展開予定とのことです。

ついにスーパーにも登場「レモンメロン」

さらには、「レモンメロン」なるものまで2023年は試験販売でしたが、2024年は収穫量が増え約2万玉に。北海道や首都圏のスーパーでも販売されるようになりました。

白い果肉を口に入れるとレモンのようなさわやかな酸味、そのあとにメロンの甘みが感じられる不思議なメロン。甘みも2023年より増しているといいます。

HBC北海道放送 堀内大輝アナ:
「最初にガンと酸味が来るけど、その酸味と混ざってどんどん甘酸っぱさに変わる。夏らしいというか、涼しげですね」

この「レモンメロン」や「スイカメロン」を生産している農場が『サントリーフラワーズ』。サントリーでは、10年ほど前から野菜事業をスタートさせ、国内ではまだ無名の「美味しくて驚きのある野菜」を展開しているんです。

国内事業部 青果ビジネスG 友井潤さん:
「メロンを通り越して、『スイカメロンを食べる日だ』、『レモンメロンを食べる日だ』。そんなブランドに育てていきたい」

安住アナの“飛びネタ”にスタジオ困惑

スタジオでは、THE TIME,マンスリーゲストの寺川綾さんが、「ちょっと頭が混乱している」と新フルーツを“消化”できない様子。

残念ながら試食は用意されておらず、「スイカメロン食べたかった。気になります」と話すと周りのアナウンサー陣も大きくうなずいていた。

またスタジオでは、黄色のスイカについても紹介。カットフルーツでは、黄色はパイナップルがメイン。しかし値段が不安定なため、黄肉スイカの需要が高いと話した。

「でね…」と安住アナが切り出したのが“意外な”赤肉スイカの需要。

「鳥はね、やっぱり赤のスイカの方が好きらしい」

突然話が鳥に飛んだことから出演者陣からは「へ~」とともに、「鳥?」「なんで鳥が…」と戸惑いの笑いも。

宇賀神メグアナに「寺川さんビックリしている」と突っ込まれるも、安住アナは、「鳥はねやっぱり赤い果実の方が好きみたい」と続け、「ちょっと予想外なところに着地しちゃいました」とスタジオを笑わせた。

(THE TIME,2024年8月19日放送より)

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