シンガポール、2024年8月29日 /PRNewswire/ -- Musim Mas(ムシム・マス)が、初の持続可能性連動型リボルビング・クレジット・ファシリティを発表し、持続可能なビジネス慣行への取り組みにおける重要な一歩を踏み出しました。ムシム・マス・グループのマーケティング部門、Inter-Continental Oils & Fats Pte. Ltd.(インターコンチネンタル・オイルズ&ファッツ社)、および同社のスペインとイタリアのバイオ燃料事業体は、持続可能性コーディネーター役を務めたRabobank(ラボバンク)、その他の融資機関であるHSBCと提携し、1億5,000万ユーロの非コミット型リボルビング・クレジット・ファシリティ(RCF)を持続可能性連動型ローンに転換します。
ムシム・マスは、持続可能性連動型ローン(SLL)を戦略的に活用し、環境と社会の持続可能性を同社の財務フレームワークにシームレスに統合し、LMA Sustainability-Linked Loan Principles(LMA持続可能性連動型ローン原則)に沿って、責任あるビジネス慣行への取り組みを強化していきます。持続可能性連動型ローンは、3つの主要業績指標(KPI)に基づいています。独立小規模農家のRSPO認証、独立小規模農家のトレーニング、森林破壊のないパーム油サプライ・チェーンの維持です。ムシム・マスの年間進捗状況の外部検証については、信頼できる複数の査定者が実施し、透明性と説明責任を確保します。
これらのKPIは、目標の具体性や野心レベルなど、さまざまな要素に基づいて慎重に選択されたものです。小規模なパーム油用農場で操業する独立小規模農家は、持続可能なパーム油生産を推進する重要な機会を代表する要素です。生産面積の推定41%[1]を占める独立小規模農家の総生産量を持続的に増加させるには、各農家の収穫量を向上させる必要があります。ムシム・マスは、小規模農家が持続可能な農法を採用できるように支援することで、生計を向上させ、社会的平等を推進するだけでなく、森林破壊をなくし、回復力と責任のあるパーム油サプライ・チェーンを育成するという長期目標に向けて前進します。
ラボバンクは、今回のクレジット・ファシリティの持続可能性コーディネーターとして、持続可能性の原則を資金調達構造に組み込む業務を支援しました。ラボバンクとHSBCは、このRCFの合同融資者という役割を果たします。
ラボバンク・アジアの貿易・商品融資部門責任者、Gregory Vandeler氏は次のようにコメントしています。「ラボバンクは、ムシム・マスの初の持続可能性連動型ローンにおいて、持続可能性コーディネーターを率いたことを光栄に思います。この最初の契約で、当社の長年の顧客であり、パーム油業界の持続可能性の真のリーダーであるムシム・マスと提携したことは、私たちと同社との信頼関係を反映しています。持続可能性のパフォーマンスを資金調達に結び付けたのは、生産性、レジリエンス、農家の生活を向上させながら、持続可能性に対する顧客の取り組みをサポートする手段です。農業食品部門の持続可能性を伸ばす取り組みには、大きな可能性があります。私たちは、食品、農業、貿易商品を扱う大手銀行として、持続可能性への移行の過程で顧客と緊密に連携し、主導的な役割を果たすことに尽力します。」
HSBCシンガポールの商業銀行部門責任者、Priya Kini氏は次のように述べています。「私たちは、ムシム・マスと長年にわたる関係を築いており、同社初の持続可能性連動型ローンを通じて同社をさらにサポートできることを嬉しく思います。ムシム・マスは、ESGの原則を自社の中核事業と資金調達に組み込むことを望んでおり、当社は喜んでその実現を支援したいと思います。今回の提携は、より持続可能な未来に移行できるよう顧客を支援するというHSBCの継続的な取り組みを明確に示したものです。」
この持続可能性連動型ローンは、環境と社会に対する配慮を資金調達活動に組み込むというムシム・マスの取り組みが一歩前進したことを示します。同社は2021年、シンガポール金融管理局(MAS)のGreen Finance Industry Taskforce's Green and Sustainable Trade Finance and Working Capital Framework(グリーン・ファイナンス業界タスクフォースのグリーン貿易金融および運転資金のための枠組み)に基づく主要業績指標としてRSPO認証を取得し、シンガポールのある銀行との間でGreen Trade Financing Facility(グリーン・トレード融資制度)を確保しました。2024年、ムシム・マスは大手銀行と提携し、流動性管理構造を備えた革新的で持続可能な口座を実施しました。この取り組みは、環境・社会・ガバナンス(ESG)で考慮すべき事項をシームレスに組み込みながら、グループ全体のキャッシュ・フローと運転資本を最適化することを目的としたものです。
「野心的で意義深く、測定可能な目標を掲げた持続可能性連動型ローンを契約することは、持続可能性と責任ある企業行動に深く根ざしたムシム・マスの姿勢の表れです。ムシム・マスは、長期的な価値を提供しながら、環境と社会に良い影響を与えるという当社の取り組みを強化し、それをステークホルダーである金融機関、顧客、従業員に示していきます」とムシム・マスの最高財務責任者兼エグゼクティブ・ディレクターであるAlvin Lim氏は述べています。
ムシム・マスの詳細については、こちらのリンクにある同社ウェブサイトをご覧ください。
[1]Herdiansyah, H., Negoro, H. A., Rusdayanti, N., & Shara, S. (2020). Palm oil plantation and cultivation: Prosperity and productivity of smallholders. Open Agriculture, 5(1), 617–630. https://doi.org/10.1515/opag-2020-0063 |
問い合わせ先:Devane Sharma、communications@musimmas.com