警察庁の露木長官は、きょう、福島第一原発内の警備の状況などを視察し、「原子力発電所がテロの標的となるようなことがあってはならない」と述べ、警戒をさらに強化するための取り組みを進めていく考えを示しました。
警察庁の露木長官は、きょう午前、東京電力福島第一原発を訪れ、発電所内の状況について東電の幹部から説明を受けたほか、24時間態勢でおこなわれている警戒や警備の状況などを視察しました。
警察庁 露木康浩長官
「原子力発電所がテロの標的となるようなことがあってはなりません。福島第一原発は、アルプス処理水の排出、あるいは燃料デブリの取り出しなどで非常に高い社会的関心を集めており、警戒力を高める必要があると認識をしております」
露木長官は、このように述べた上で、ドローンなど上空からの脅威にも的確に対処できるよう、訓練の高度化など、警戒をさらに強化するための取り組みを進めていく考えを示しました。
露木長官は、その後、帰還困難区域などでパトロールなどの警戒活動を行っている部隊の拠点を訪問し、隊員を激励しました。