犬の老化サインは、7歳頃から見られるようになることがあります。今回は、小型犬がシニアになる年齢と大型犬がシニアになる年齢の違い、歳を重ねると表れる注目すべきポイントを解説します。
小型犬と大型犬が「シニア」になる年齢
人間の場合、65歳以上をシニアの定義とするのが一般的であるされていますが、65歳以上をシニアとした場合、犬がシニアになる年齢は何歳くらいなのでしょうか。
(小型犬の場合)
- 12歳で人間年齢64歳
- 13歳で人間年齢68歳
(大型犬の場合)
- 8歳で人間年齢61歳
- 9歳で人間年齢68歳
小型犬がシニアになる年齢は「12歳~13歳」、大型犬がシニアになる年齢は「8歳~9歳」と言えるのではないでしょうか。
犬が歳を重ねると表れる注目すべきポイント
犬の老化サインが見え始めるのが「7歳頃」であることから、7歳を過ぎた頃が「シニア」の入り口とも言われています。
歳を重ねると、どのようなサインが表れるのか、注目すべきポイントを解説します。
1.目が白く濁る
シニア犬になると、目が白く濁って見えるようになることがあります。
核硬化症である場合には、視力は衰えないと言われています。水晶体の核という部分が加齢によって硬化したことが原因です。
白内障である場合には、視力が低下したり、視力を失ったりすると言われています。加齢によって水晶体が変性することが原因です。
白内障は、お薬で進行を緩やかにすることが可能ですので、愛犬の目が白く濁ってきたなと感じたときは、かかりつけの獣医師に相談してみてくださいね。
2.イボができる
シニア犬になると、イボができるようになることがあります。
皮脂腺が詰まってできるしこりは、皮脂腺腫と言います。皮膚の表面に腫瘍が飛び出すものは、皮膚乳頭腫と言います。
予防することが難しいため、日々、愛犬の皮膚の健康状態をチェックすることが大切です。イボのようなものを発見したときは、なるべく早く動物病院で診てもらいましょう。
とくにトリミング(バリカン)をする犬の場合、イボから出血する恐れがありますので注意しましょう。
3.白髪が生える
シニア犬になると、白髪が生えるようになることがあります。
もともと白っぽい被毛であると分かりづらいかもしれません。我が家の愛犬は、黒かったヒゲが白髪になったことで(シニアなんだな…)と感じます。
犬は、目・鼻・口の周りから白髪が生え始めるとされています。やがて全身の白髪が目立つようになったり、被毛の色が薄くなったりすることがあります。
4.鼻が乾燥しやすくなる
シニア犬になると、鼻が乾燥しやすくなります。
乾燥しすぎてカサカサになったり、ひび割れたりすることもあります。加齢によって、鼻の角質の新陳代謝が衰えることが原因であるとされています。
犬の鼻専用の保湿クリームで乾燥を防ぐことができます。肉球専用の保湿クリームをお持ちであれば、代用しても問題ありません。
5.歯に黄ばみができる
シニア犬になると、歯に黄ばみができるようになることがあります。
長年に渡って蓄積された色素沈着による黄ばみです。毎日の歯磨きを続けていれば、それほど気にならない程度かと思いますが、若い頃のように真っ白というわけにはいかないかもしれません。
加齢によって、唾液の分泌が減ると、お口の中の殺菌作用が衰えます。黄ばみだけではなく、歯石も付きやすくなりますし、口臭もきつくなります。
動物病院で定期的な歯科検診を受け、毎日の歯磨きを怠らないようにしましょう。
まとめ
小型犬と大型犬とでは、シニアになる年齢に違いがあります。
愛犬が小型犬である場合には「12歳~13歳」、愛犬が大型犬である場合には「8歳~9歳」が、シニアになる年齢なのではないかと考えることができます。
犬の老化サインが見え始めるのが「7歳頃」で、歳を重ねると表れる注目すべきポイントが5つあります。
- 目が白く濁る
- イボができる
- 白髪が生える
- 鼻が乾燥しやすくなる
- 歯に黄ばみができる
シニア犬になると、乳腺腫瘍・悪性黒色腫・僧房弁閉鎖不全・子宮蓄膿症・前立腺肥大・認知症など、病気にもなりやすくなります。
シニア犬に見られる老化のサインが表れたときは、小さな変化や異変も逃すことがないよう、日々の健康チェックを入念に行いましょう。年1回~2回の健康診断を受けましょう。
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