『犬を叱りすぎると考えられるデメリット』についてまとめました。愛犬を叱りすぎると、愛犬にも飼い主にも悪影響が及ぶ恐れがあります。正しい叱り方を解説しますので、愛犬を叱るときは落ち着いて対応しましょう。
犬を叱りすぎると考えられるデメリット
愛犬のため、といいながら叱りすぎてしまうことはないでしょうか。
犬を叱りすぎてしまう場合、そこにはさまざまな原因が存在します。疲れがたまっている、心に余裕がない、不安を抱えている、時間にゆとりがない、焦りがある、など…。
そして、犬との暮らしへの理想と現実のギャップがあるような場合も、無意識に愛犬を叱りすぎてしまうことがあります。理想を高く持ちすぎると、現実とのギャップが大きくなり、しつけに厳しくなったり、叱りすぎたりするのです。
愛犬を叱りすぎたとき、(何であんなに叱ってしまったんだろう…?)と後悔することがあるのではないでしょうか。
実際叱りすぎると、愛犬に悪影響が及ぶことがあります。正しい叱り方とは何か、ぜひ一緒に考えてみましょう。
1.自信を失ってしまう
叱りすぎると、犬が自信を失ってしまうことがあります。
ごはんを食べるとき、お水を飲むときでさえも、(食べて良いのかな?)(飲んで良いのかな?)と判断に迷うようになってしまうことがあります。
飼い主の顔色をうかがい、何度か「いいよ」「よし」と言われた後、やっと行動することができます。叱られないようにと、慎重になっているのです。
お散歩中、自信を持って歩くことができない犬は、交通事故に遭ったり、怪我をしたり、トラブルに遭いやすいです。迷いと恐怖心がパニックを起こし、誤った行動を取ってしまうのです。
2.出来ていたことが出来なくなってしまう
犬を叱りすぎると、これまで出来ていたことが出来なくなってしまうことがあります。
「あるある」なのは、排泄の失敗を叱りすぎてしまい、トイレで排泄することが出来なくなってしまうことです。
外に出なければ排泄することが出来ない状態になってしまうと、大変なのは飼い主の方です。雨の日も暑い日も、体調が悪い日もお散歩に出なければなりません。
お留守番中、排泄を我慢しすぎた犬が粗相をしてしまうこともあります。また叱られて…の繰り返しで、悪循環です。膀胱炎や血尿など、病気の原因になることもあります。
3.飼い主に怯えるようになってしまう
犬を叱りすぎると、飼い主に怯えるようになってしまうことがあります。
(また叱られるのではないか…)という恐怖に支配されてしまうのです。飼い主がいる限り、常にビクビクと怯えながら暮らさなければなりません。
恐怖で支配された犬にとって、お留守番中が最も安心して落ち着いて過ごせる時間になるでしょう。
犬の正しい叱り方
では、叱りすぎてしまわないように正しく愛犬を叱るのにはどうしたら良いでしょうか。
愛犬とコミュニケーションを取る
叱るときは、愛犬とコミュニケーションを取ることが大切です。
愛犬は今どんな気持ちでいるのか、なぜそのような行動を取ってしまったのか、配慮しなければならないことは何かを考えましょう。
愛犬とコミュニケーションを取らず、一方的に感情をぶつけることは「叱る」ではなく「怒る」になってしまっています。愛犬がなにかしてしまっても、怒るのではなく正しく叱れるように自分をコントロールできるようにしておきましょう。
低い声で叱る
低い声で叱ることで、犬により伝わりやすくなります。
犬が警戒しているときや怒っているとき、低い声を上げますよね。逆に嬉しいときや楽しいときは高い声を上げます。
(今、叱られているんだ)ということを理解してもらうことができるよう、犬の唸り声をお手本にしてみましょう。
短い言葉で1度だけ叱ること
犬を叱るときは、「いけない」「ダメ」「NO」など、短い言葉を使うことで伝わりやすくなります。
そして、1度だけ叱ります。低い声で「ダメ」と言ったらおしまいにします。ダラダラと叱り続けると、犬に理解してもらえなかったり、集中して聞いてもらえなかったりします。
まとめ
犬を叱りすぎると考えられるデメリットを3つ解説しました。
- 自信を失ってしまう
- 出来ていたことが出来なくなってしまう
- 飼い主に怯えるようになってしまう
愛犬を叱りたいとき、思わず感情的になってしまいそうなときは、叱ることをやめ、「無視をする」という対応でも大丈夫です。
イライラした感情をぶつけてしまうと、愛犬への申し訳なさと後悔で、飼い主が苦しい思いをすることになりかねません。愛犬だって、叱られすぎることも怒られることも避けたいと思っています。
愛犬はなぜ叱られるような行動を取ってしまったのか、冷静になってよく考えてみると、「こうやって叱ればいいんだ」ということも自然と思い出されるでしょう。
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