日銀は先月行われた金融政策を決める会合の主な意見を公表し、追加の利上げを急がない慎重な意見が相次いでいたことがわかりました。
日銀はきょう、政策金利を0.25%に維持すると決めた、9月の金融政策決定会合の主な意見を公表しました。
政策委員からは、追加利上げの判断にあたり、海外経済や市場の動向を「見極めるための時間的余裕はある」との意見のほか、「金融資本市場が不安定な状況で、利上げすることはない」などの追加の利上げに慎重な姿勢がみられました。
一方で、経済・物価の見通しが想定どおりに推移すれば、「2025年度後半の1%という水準に向けて段階的に利上げしていくパスを考えている」との意見も出されました。
そして、物価については、 円高の進行などにより「物価の上振れリスクは後退している」として、「再びデフレに戻る状況ではない」との見方も示されました。