イタリア在住の夫婦が飼う猫は、餌にオリーブオイルをトッピングしてもらうのがお気に入り。しかも自家製のオイルです。これを知ったネット民は大喜び。「イタリアの心が宿っている猫だ」と評価する声も寄せられています。
なぜオリーブオイルを?
TikTokユーザーのMargheritaさんは、イタリア在住の両親を訪ねていました。ある日、二人が飼い猫の餌にオリーブオイルを加えているのに気づき、不思議に思った彼女は理由を尋ねました。
両親によると、茶トラの愛猫がいつものドライフードを食べなかったので、ふと思いついてオリーブオイルをふりかけてみたそうです。するとモリモリとおいしそうに食べたのです。それ以降、甘くて油っぽいおいしいもの(つまりオリーブオイル)を少しふりかけないと、餌を食べなくなったといいます。
ネット民も大喜び
彼女はこの動画を2024年9月9日にTikTokでシェアしました。彼女の父がオリーブオイルのボトルを持って猫の餌入れにかがんでいます。注ぎ口に指を当て、多く出過ぎないように気をつけながらふりかけています。しかし、あまりにも少なかったため、猫は餌に目も向けません。残念ながら、猫の味覚基準には達しなかったようですね。
それだけではありません。両親が使うのは普通のオリーブオイルではなく、自家製のものなのです。なぜなら「小さな王子様」猫は店で買ったものでは満足しないからです。
この動画を見たネット民は大喜びでした。「教養のある子猫だなあ」「おしゃれな猫よ」「この猫の心にはイタリアが宿っている」などのコメントが多く寄せられています。
猫に与えるには一長一短も
はたしてオリーブオイルは猫にとって安全なのでしょうか。
猫を飼っている方なら、オリーブの缶を開けたりオリーブオイルを使ったりするときに、猫が特別な興味を示すことに気づいたことがあるかもしれません。
ヒルズ・ペットの報告によると、オリーブ、とくにグリーンオリーブにはキャットニップの成分と似た活性化合物が含まれているため、猫が反応したのかもしれないとしています。この化合物「Nepetalactone」は、猫がキャットニップに反応する行動を誘発すると考えられています。
オリーブやオリーブオイルは猫にとって有毒ではありませんが、摂り過ぎないようにする必要があります。オリーブはナトリウムが多いので、食事ではなく「おやつ」として少量与えるべきものです。
心臓病や腎臓病を患う猫の場合は、与えるべきではありません。オリーブオイルは純粋な脂肪なので有毒ではありませんが、摂取しすぎると猫が下痢や嘔吐を起こす可能性もあります。
一方でCatTime誌によると、猫の餌にオリーブオイルを加える利点は大きいといいます。免疫システムを改善し、便秘を解消して健康な皮膚と毛皮を保ち、糖尿病や心臓血管疾患を防ぐのにも役立つとしています。
いずれにしてもMargheritaさんのご両親は、グルメな猫を満足させるため、今後も貴重な自家製オリーブオイルをトッピングし続けるしか手はないようですね。
出典:Cat in Italy Refuses To Eat Without Olive Oil on Food: 'Standards'ca
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