今回は、犬の正常な「ウンチの量・状態」について詳しくご紹介します。犬が一日にする適切な排泄回数も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
犬の正常な「ウンチの量・状態」とは?
犬のウンチには体調の変化があらわれやすく、調子が悪いことを隠しがちな犬の健康をチェックしたい時に非常に役立ちます。
そこで今回は、犬の正常な「ウンチの量・状態」をご紹介します。愛犬の健康チェックにぜひお役立てください。
犬の正常なウンチの量
犬が一日にするウンチの平均量は以下のとおりです。
- 小型犬…約50g~150g
- 中型犬…約100g~400g
- 大型犬…約200g~500g
ただし、上記の量はあくまで目安の量だと考えてください。
ウンチの量は犬の体重だけでなく、食事の内容に大きく影響を受けるため個体差が大きいです。ご飯をたくさん食べればウンチの量が増えるのは当然ですし、絶食をした犬はウンチをしないこともあります。
また、単純にご飯をどれだけ食べたかだけでなく、食べた物の消化率も犬のウンチの量を左右することがわかっています。同じ量のご飯を食べても、消化に良いフードとそうでないフードを食べている犬のウンチの量には差が出るのです。
このように、犬のウンチの量は犬の体質や食べている物の影響を大きく受けるため、注目すべきなのは「愛犬のウンチの量が普段の量と比べて多いか少ないか」という点になります。
愛犬のウンチが普段よりも極端に多い、もしくは少ない場合は何らかの健康トラブルが起きている可能性があるため注意が必要です。
犬の正常なウンチの色
犬の正常なウンチの色は「茶褐色」、もしくは「焦げ茶色」です。
もし愛犬のウンチが次のような色をしている場合は体調不良の可能性があります。
- 赤色…大腸での出血
- 黒色…胃や小腸での出血
- 白色…胆管閉塞、膵臓疾患
- 黄色…腸炎、膵外分泌不全
- 緑色…消化不良、胆汁の吸収不全
食べた物の色がウンチの色に影響を与えていることもありますが、明らかに血が混じっていたり、色が改善しない場合は病気を疑いましょう。
犬の正常なウンチの固さ
正常な犬のウンチは、少し湿り気があって処理する時に持ち上げても崩れず、地面に跡が残らない固さが理想的です。
水のようなウンチや、処理する時に形が崩れてしまうウンチは下痢や軟便になります。逆に水分がほとんど含まれず、犬が排泄に手こずるような固さのウンチも便秘などのサインなので良くありません。
犬の正常なウンチの形
犬の正常なウンチは「俵状」の形をしています。
形が崩れていたり、ウサギの糞のようにコロコロの形をしているウンチをする場合は腸内トラブルを起こしている可能性が高いでしょう。
また、細長いウンチは犬が異物の誤飲や腸閉塞を起こしていたり、前立腺肥大になっている可能性があるため注意してください。
犬が一日にする適切な排泄回数
犬の適切な排泄回数は、「一日に1回~3回」が理想的だといわれています。腸の機能が未成熟の子犬の場合は、一日に4~5回排泄することもあるようです。
排泄回数は犬の体質や食事内容によって個体差がありますので、普段の愛犬が一日に何回くらいウンチをするのか回数を把握しておくようにしましょう。
もし普段よりもウンチの回数が少ない場合は、脱水症状や便秘、腸閉塞の疑いがありますので、3日以上排泄がない場合は動物病院へ相談しましょう。
逆に排泄回数が普段よりも多い場合は、「腸炎」「腫瘍」「ストレス」「食物アレルギー」「寄生虫感染」が疑われるため、改善しない場合は獣医師に相談してください。
まとめ
犬の正常なウンチの量や状態を知っていれば、愛犬の体調の変化にいち早く気づくことが可能です。
普段から愛犬のウンチの状態をよく観察し、異常があればすぐに発見できるようにしておきましょう。
いつもと違うウンチをしていて改善しない、他に何か症状がある場合は、早めに動物病院で診察を受けてくださいね。
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