今年のノーベル文学賞に、韓国の女性作家・韓江さん(53)が選ばれました。
韓江さんは1970年生まれで、2007年に発表した小説「菜食主義者」がその後、イギリスなどでも発売され、国際的に名を広めました。
また、自身の出身地である光州市で1980年に起きた「光州事件」を題材とした「少年が来る」などの著書もあります。
ノーベル財団は韓江さんについて、「歴史的トラウマに立ち向かい、人間の命の脆さを露呈させる強烈な詩的散文を用いた、現代の散文の革新者だ」と評価しています。
韓国人が文学賞に選ばれるのは初めてで、ノーベル賞全体では2000年に平和賞を受賞した金大中元大統領以来、2人目です。