愛犬の行動を頭ごなしに否定していませんか。人間から見たら意味不明な行動も、犬にとっては重大な意味を持っていることもあるのです。そこで今回は、犬が飼い主に「許して欲しい」と思っていることについて解説します。
️1.やたらと匂いを嗅ぐ
お散歩に出かけたはいいものの、あっちで匂いを嗅ぎ、こっちで匂いを嗅ぎでなかなか先に進めない…なんて悩みはありませんか。
お散歩を早めに切り上げるために、ぐいっとリードを引っ張って愛犬を無理やり引き剥がした経験がある人も多いと思います。人間からしてみると「忙しいんだからいい加減にしてよ!」とイライラしてしまう行動ですが、犬にとって匂いを嗅ぐという行為は大切な情報収集なのです。
犬は、残された匂いからテリトリーの中に重大な変化がないかを確認し、新しい匂いがついていたときには丹念に調べる必要があるのです。
また、さまざまな匂いを嗅ぐことは脳の活性化にも役立ちます。
️2.ミミズに体をこすりつける
地面に落ちているミミズの死骸を見つけるや否や、くんくん匂いを嗅いでいたかと思うとズリズリっと体を擦り付けはじめた!
人間にとっては理解不能どころか、悲鳴を上げたくなくような光景ですが、実は犬にとってミミズの匂いは、ネコにマタタビと同様の効果があるらしいのです。特に死んでから少し時間が経って干からびはじめたミミズの匂いは格別で、体に匂いをつけると恍惚としてしまいます。
また、犬は野生の本能から、獲物の匂いを身にまとって自分の匂いを隠そうとする習性があるとも言われており、ミミズに限らず、魚や果物など好きな食べものに体を擦り付けることがあるのです。
️3.シャンプーの後に大暴れする
シャンプーをして汚れを落とし、(愛犬もすっかり良い匂い!)と思ったら、シャンプーが終わるなり部屋の中を縦横無尽に走り回って大騒ぎ、挙げ句の果てには地面にダイブしてしまって台無しになってしまったなんて経験はないでしょうか。
人間にとってはゲンナリしてしまう行動ですが、この行動にも意味があります。シャンプーの匂いは人間には良い匂いですが、犬にとっては自分の体臭を上書きする不可解な匂いに他なりません。
その匂いを一刻も早く消そうとして大暴れしたり、慣れ親しんだ匂いをつけてごまかそうとしてしまったりするのです。
️4.ベッドやソファを引っ掻く
愛犬と室内で一緒に暮らしていると、ソファやベッドを引っ掻かれてボロボロにされてしまうのが辛いところですよね。
犬は野生の頃、眠る前やくつろぐ前に地面を引っ掻いて穴を掘り、自分好みの寝床をこしらえていました。つまり、ソファやベッドを引っ掻くのは、自分の寝床を居心地の良い形に整えようという行動なのです。
その現場に遭遇すると「やめて!」と叫びたくなってしまいますが、この引っ掻き行動も犬の本能なので多めに見てほしいところです。
️まとめ
いずれも人間からすると困った行動ですが、犬にとっては抗えない本能によるものだったり、きちんとした意味があったりする行動なのです。
犬は人間と暮らすためにさまざまなことを我慢してくれています。意味を理解できれば「仕方ないな」と思えることもあるのではないでしょうか。
愛犬の不可解な行動に悩んでいたら、まずはその理由を調べてみるといいかもしれませんよ。
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