犬は、1日の半分を寝て過ごすほどよく眠る動物です。しかし、不安を感じて眠れないときなどにはそれを示すサインを出しています。そこで今回は、犬が「安心して眠れない」ときのサインについて解説します。
️犬が「安心して眠れない」ときにするサイン
1.些細な物音で起きてしまう
外を走る車の音や飼い主さんの寝返りの音など、自然音に近いような些細な物音でいちいち起きてしまっている場合には安心して眠れていない可能性があります。
お迎えされたばかりや出先の初めての場所などで環境に慣れていない、直近で何か怖い目にあってトラウマから警戒心が強くなっているなどの理由から、周囲の音に敏感に反応しすぎてしまっていると考えられます。
2.フセの体勢で寝ている
仰向けになってヘソ天で寝たり、脚を投げ出して横向きに寝たり、犬の寝相はさまざまですが、実はこの寝相によっても犬の安眠度合いをはかることができます。
特に注意したいのは、犬がお腹を地面につけて「フセ」の体勢で寝ているときです。この体勢は地面を通して周囲の気配を察知しやすい体勢であり、また何か危険を感じたときに即座に起き上がって逃げることができる体勢でもあります。
すなわちこの体勢で寝ているときは「不慮の何か」に備えているときであり、安心して眠れていない可能性が高いです。
3.こまめに起きてウロウロする
いったんベッドに入ったと思ったのに、こまめに起きては家の中をウロウロしているという場合も安心して眠れていない可能性があります。
この場合は、時間になったり暗くなったことからベッドに入ったものの体力が余っていて眠れない、物音や気配から家の中の様子が気になり、見回りをしないと眠れないというような状態になっている可能性があります。
️愛犬の安眠のためにできること
睡眠環境を整える
犬が安眠できない最も大きな原因は、睡眠環境が適切でないことです。警戒心の強いわんこにとってはベッドを置く位置も大切です。
外の様子が気になってしまう窓の近くや、家族が行き交うことの多い動線上にあると安眠を阻害してしまうため注意が必要です。
また、犬は野生の頃には洞窟や穴蔵で眠っていたと考えられるため、ある程度の暗さと閉塞感があった方が安心できると考えられています。
たくさん遊んで疲れさせる
気が立っていたりソワソワしていても、体が疲れていれば眠らざるをえないはずです。
昼間のうちにしっかりお散歩をする、体力を削る遊びをたくさんするなどして疲れさせるように心がけましょう。
運動不足はただでさえストレスの元となります。そこに不眠のストレスが加わっては健康状態にも影響が出てしまいます。
必要運動量は犬種やライフステージによっても様々ですが、愛犬の程よい運動量を把握しておくことが大切です。
️まとめ
愛犬が無防備に寝ている姿を見ていると、なんだかこちらまで癒やされて幸せな気持ちになってしまいますよね。
そんな癒しの姿をいかんなく披露してもらうためにも、愛犬が安眠できる環境を整えるのは飼い主さんの重要な役割のひとつです。
今回ご紹介した以外にも、気温や湿度が快適な状態に保たれているか、ベッドのサイズがわんこの体に合っているか、ベッドの素材が季節に合っているかなどを見直すことも、愛犬の安眠を確保するうえで欠かせません。
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