ゆらゆらと揺れる猫のしっぽ。猫のトレードマークであり、感情を表現したり体のバランスを整える役割を持つ大事な器官です 。今回はそんな猫のしっぽにまつわる病気やけがについて解説します。
1.しっぽを挟んでしまうことで生じるケガ
- ドアや窓に挟んでしまう
- 飼い主さんがうっかり踏む
- 子どもなどが力強くしっぽを引っ張る
- マッサージチェアや電動ベッドなど電気家具に挟まる
猫のしっぽに起きるケガとして、まず挙げられるのがドアや窓などにしっぽを挟んでしまった生じるケガ。
他にも、飼い主さんがうっかり踏んだり、力強く引っ張ってしまうことでもケガを負ってしまう心配があります。
猫のしっぽは、非常にデリケート。神経も多く通っているため、ケガをしたら大きな痛みを伴います。そのため、しっぽにケガを負った猫はしきりにしっぽを気にするようになります。
猫が普段よりもしっぽを気にする素振りを見せていて、触ることも嫌がるようであればケガの可能性を疑いましょう。
2.自分のしっぽを噛んでしまうことによるケガ
続いて挙げられるのが、猫自身が自分のしっぽを噛むことで発生するケガです。
このケースは、猫が強いストレスを抱えることで起きる問題行動のひとつであるとされています。
前述の通り、猫のしっぽには多くの神経が通っており傷つけば痛みを伴います。それは自傷行為であっても同様。放置すればケガの状態が悪化してしまう恐れもあります。
猫が自分のしっぽを噛む素振りを見せたら、早いタイミングで獣医師など専門家に相談しましょう。
3.スタッドテイル
スタッドテイルとは、別名「尾腺過形成」、「尾腺炎」とも呼ばれる皮膚病のひとつです。
しっぽの付け根付近にある「尾腺」という部位から過剰に皮脂が分泌されてしまう病気です。過度に皮脂が分泌されることで、しっぽ付近がベトベトするようになります。
放置すると、細菌が増殖し炎症が発生する恐れもあるため、しっぽの付け根に違和感を覚えたら早めに動物病院を受診しましょう。
猫のしっぽでケガや病気を起こさない予防法
猫のしっぽに関する病気やケガを回避するための予防法は様々あります。
たとえば、ドアや窓を開け閉めするときは、近くに猫がいないか注意するようにしたり、足元に猫がいるときはしっぽの位置に気を付けるなど、事故が起きないように意識する配慮が有効です。
また、予防だけでなく病気やケガの早期発見も重要です。いつもより猫がしっぽを気にしている、しっぽに触ろうとすると過剰に怒るなどの場合はケガや病気を抱えている可能性があります。
違和感を覚えたら、早いタイミングで動物病院を受診することをおすすめします。
まとめ
猫にとってしっぽはなくてはならない大事な部位。ケガや病気を抱えると生活に大きな支障が出ます。そのため、飼い主さんが普段から猫のしっぽの状態を観察してあげることはとても大切なケアと言えます。
今回の記事を参考に、猫のしっぽに異常がないか観察してみてください。
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