勝敗ラインに設定した「自公で過半数」を割る見通しとなりながらも、続投の意向を示した石破総理ですが、党内からは「けじめがつかない」と反発の声があがっています。
石破総理は先ほど、“職責を全うする”として辞任しない考えを示し、「これから先、我々が掲げた政策を実現することに向けて努力は最大限していかなければならない」と続投する意向を示しました。
石破総理に近い議員は「石破総理は火中の栗を拾って大やけどをしただけで、責任論を問うのはおかしい」と話しますが、自民党内からは「与党で過半数という勝敗ラインを設定した以上、過半数をとれなければ敗軍の将は辞めるのが普通だ」との声も上がる他、中堅議員は「石破総理が辞めなければけじめがつかない。小選挙区で落選した大臣も辞任するべきだ」などと怒りをあらわにしています。
また、裏金に関わった46人の候補者のうち、これまでに西村康稔元経産大臣ら8人が当選確実とする一方、丸川珠代元オリンピック担当大臣ら21人が落選確実となっています。
自公で過半数を大きく割り込むようであれば、連立の枠組みの拡大の可能性も出てくることなど、石破総理は党の内外で難しい舵取りを迫られることになりそうです。