携帯大手の間で、価格を据え置いたままデータ容量を増やす“実質値下げ”競争が激しくなっていることについて、ソフトバンクのトップは苦言を呈しました。
ソフトバンク 宮川潤一 社長
「行きすぎた値下げは中長期の目線で見ると本当にいいのか疑問。あんまり行きすぎた競争は日本の通信を壊す」
携帯料金をめぐっては、NTTドコモの「ahamo」やKDDIの「UQモバイル」が価格を据え置いたまま、データ量を1か月20GBから30GBに増やすプランを打ち出すなど、中容量帯で“実質値下げ”による競争が激しくなっています。
ソフトバンクの「LINEMO」も今月から価格を据え置いたまま、データ量を1か月30GBに増やしましたが、ソフトバンクの宮川社長は「耐えきれなくなって動いた。1社でも動きがあると対抗せざるを得ない」と説明しました。その上で、「行きすぎた値下げは疑問だ」とし、従業員や取引先などの賃上げが必要となるなか、物価上昇率に応じた値上げは行いたいと話しました。