福岡県沖で海上自衛隊の艦艇が火災によって沈没し、乗組員1人が行方不明になっている事故について、中谷防衛大臣は「重大事故が発生した」との認識を示しました。
【写真を見る】【速報】日米共同の特別訓練 中止を発表 海自掃海艇「うくしま」沈没 中谷防衛大臣「重く受け止める」
中谷防衛大臣
「掃海艦が火災・沈没をしたということで、海上自衛隊にしても重大事故が発生したと認識をいたしております」
中谷大臣は掃海艇「うくしま」の事故について「重く受け止めている」と述べ、今月16日から宮崎県の日向灘で予定していた日米共同訓練などを中止すると明らかにしました。
この事故では、火が出た当時、機関室にいた古賀辰徳3等海曹(33)の行方が分からなくなっていて、海上保安庁は引き続き機関室などの捜索を行っていますが、発見には至っていません。
海自トップの齋藤海上幕僚長はきょうの会見で、アメリカ海軍側から捜索に協力する申し出があったことを明らかにしたうえで、今後、水中ロボットなどを用いて沈んだ船内の捜索を行う考えを示しました。
また、事故当時の状況について「火災発生後まもなくブラックアウトして、真っ暗な状態だったと聞いている」と明らかにしました。ブラックアウトによって消火活動が難航した可能性について問われると、「一般論として非常に難しいと思う」との見解を示しています。