人間の子供が赤ちゃん返りをすることがあるように、猫も突然甘え方を変えたり、子猫のような行動を見せることがあります。猫が赤ちゃん返りをするのはなぜでしょうか。今回は、猫が赤ちゃん返りをする理由と、その対処法についてお話しいたします。
猫の赤ちゃん返りとは
「赤ちゃん返り」とは、一般的に人間の子供に使われる言葉です。
ある程度自分のことができるようになっている子供が、突然甘えん坊になったり、赤ちゃんに戻ったりしたかのような振る舞いをすることを指しますが、それと似たような現象が猫にも起こり得ます。
- 突然甘えん坊になる
- いたずらや粗相をする
- 長めの声で鳴く
- ゴロゴロと喉を鳴らす
- 前足でフミフミする
- 毛布や指を吸う
このような行動が普段より目立つ場合は、何かしらの理由があり、猫が赤ちゃん返りをしている可能性があります。
続いて、猫が赤ちゃん返りをするときに考えられる理由についてお話しいたします。
1.寂しい
猫が一人でお留守番する時間が長かったり、飼い主さんに思うように構ってもらえないなど、寂しさや不安を感じていると赤ちゃん返りをすることがあります。
新しい家族が増える、ほかのペットを新たに家族に迎え入れるなど、猫が寂しさを感じる出来事は案外たくさんあるのです。
子猫のように甘えたり、イタズラや粗相をしたりする「赤ちゃん返り」が見られる場合は、飼い主さんの注目を集めたり、愛情を求めているサインでもあります。
2.五感が優れているから
猫は五感が優れた動物であるため、人間にはあまり気にならないような些細なことも敏感に察知することができます。
引っ越しや部屋の模様替え、家具のちょっとした配置の変化だけでなく、聞きなれない音やニオイなど、普段とは異なるさまざまな環境の変化にもすぐに気づき、敏感に反応してしまいます。
五感の中でも、特に聴覚や嗅覚が優れている猫は、妊娠中の飼い主さんから発せられる匂いや音の変化を感じ取ることもあるんだとか。
普段とは異なる些細な変化に不安やストレスを感じることが要因となって、赤ちゃん返りをすることがあるようです。
3.老化
若い頃はあまり甘えなかった猫も、高齢になると急に甘えるようになったり、飼い主さんのそばを離れなくなるなど、赤ちゃん返りをすることがあります。
年齢を重ねた猫は、体力や感覚器の衰えを感じることも多くなります。
体に痛みが出たり思うように体を動かせないことに不安やストレスを感じ、信頼できる存在である飼い主さんに頼りたくなるようです。
猫が赤ちゃん返りをするときの対処法
猫の赤ちゃん返りの理由のほとんどが、甘えたい気持ちや寂しさ、不安によるもので、安心感や愛情を求めているサインでもあります。
子猫のように飼い主さんに甘えてきたときは、撫でたり抱っこをするなど、猫が満足するまで甘えさせてあげてください。
猫の気持ちに寄り添い、きちんと向き合って構ってあげることで、徐々に不安が解消されて安心することができます。
特に老猫は、不安を感じて赤ちゃん返りをしていることがほとんどですので、猫が安心感を得られるように、できるだけそばにいてあげてください。
普段からスキンシップを心がけていると、猫の赤ちゃん返りの改善や予防だけでなく、心の変化にもいち早く気付くことができるでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、猫が「赤ちゃん返り」をする理由と、その対処法についてお話しいたしました。
猫の赤ちゃん返りにはさまざまな理由がありますが、寂しさや不安、ストレスや老化などが原因であることがほとんどで、飼い主さんに何かを訴えているサインでもあります。
赤ちゃん返りと思われる行動が見られたら、その原因を突き止めて、愛猫の心を満たせるように存分に甘えさせてあげてください。
何か不安を感じていたとしても、大好きな飼い主さんの愛情や温もりに触れると、愛猫も安心できるのではないでしょうか。
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