自由気ままなイメージを持たれることが多い猫ですが、寂しん坊な猫もいます。甘えてきてくれるのはうれしいですが、猫の気持ちを思うと心配になる飼い主さんもいるかと思います。寂しがりやの猫の特徴と、対応の仕方をご紹介します。
寂しん坊な猫の特徴
1.スリスリする
飼い主さんに体をすり寄せることで、自分の存在を飼い主さんにアピールします。スリスリするのは、自分のにおいをつけて自分のものであることを示すための行動です。
寂しん坊な猫はそうでない猫と比べてスリスリする時間が長く、飼い主さんを独占したいという気持ちや、飼い主さんのにおいを嗅いで安心したいという気持ちも表現しています。
飼い主さんが一歩踏み出すだけで猫がスリスリするので、歩けなくなってしまう場合もあります。
2.飼い主さんのそばにいる、ついてくる
飼い主さんが座ると膝に座る、立って作業していると足元にいる、飼い主さんが移動すると後をついていくなど、いつも飼い主さんに寄り添い、離れようとしません。
飼い主さんがトイレやお風呂に入っているときは、扉の前で待っています。飼い主さんが忙しそうにしていて近づけないと思ったときは、飼い主さんが見える位置で待機することもあるのです。
我が家の猫も、猫が普段いる部屋に私がいるときは好きな場所でくつろいでいることが多いですが、私が他の部屋に移動すると後をついてきます。私の行動をずっと見ていて、移動すると走ってついてきます。
3.不満そうに鳴く
猫の鳴き声には猫の気持ちが表れます。寂しくて不満なときは「アオーン」「ナオーン」と大きく低めの鳴き声をあげます。
遠吠えしているように聞こえるかもしれません。我が家の猫も構ってあげられないときに、遠吠えのように大きな声で鳴くことがあります。本当に寂しそうに鳴くので申し訳ないと感じてしまいます。
4.いたずらをして気を引く
普段「ダメ」と言われていることをして気を引こうとする猫もいます。パソコンの前に座ったり、テーブルや棚に置かれた物を落としたりすることがあるのです。
トイレ以外の場所で排泄をしてしまう猫もいます。いたずらや粗相をした猫に怒鳴って叱ると飼い主さんを怖がるようになってしまいます。また、騒いで叱ると「構ってもらえた」と猫が勘違いしてしまう場合もあります。
寂しん坊な猫への対応
甘やかし過ぎない
猫を飼うと猫中心の生活になりますが、猫を可愛がりすぎるとお互いに依存してしまい、飼い主さんと離れたときの猫のストレスが大きくなることがあるのです。
主導権は飼い主さんにあること、程よい距離感を保つことが大切です。
猫と遊ぶ時間を設ける
1回10分程度、1日に数回、飼い主さんがおもちゃを使って猫と遊んであげることがストレス対策になります。飼い主さんが遊んでくれたことで幸福感を得られ、おもちゃを捕まえることで達成感も得られます。
その結果、寂しさが原因の問題行動も減ってくることが期待できます。
ストレスをためにくい環境を作る
猫が猫らしく生活できるように部屋作りをすることで、飼い主さんが家にいない時間もストレスなく過ごせるようになります。
周りを見渡せる高い場所、外が見える場所、隠れられる場所、爪とぎ器の設置など、猫が満足できる環境になっているか見直してみましょう。
まとめ
寂しん坊な猫は、常に飼い主さんのそばにいます。構ってもらえないとストレスで大きな声で鳴いたり、いたずらをしたりすることもあるのです。
しかし、構いすぎると、飼い主さんがいないときのストレスが大きくなるおそれがあるので、程よい距離感を保つことが大切です。遊びでコミュニケーションを取るようにしたり、環境を見直したりしましょう。
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