SNSで勧誘した女性を、風俗店にオークション形式で落札させ、斡旋したなどとして、巨大スカウトグループのリーダーら4人が警視庁に再逮捕されました。
再逮捕されたのは、スカウトグループ「アクセス」のリーダー・遠藤和真容疑者(33)と東京・町田市の大学生・田中優音容疑者(21)ら4人で、去年、20代の女性を大分県別府市の風俗店に違法に紹介した疑いなどがもたれています。
警視庁によりますと、田中容疑者はおととし11月からの1年間で、およそ100人の女性を風俗店に紹介し、売春の収益と知りながら、「スカウトバック」と呼ばれる紹介料などとして395万円を受け取っていたということです。
取り調べに対し、遠藤容疑者は黙秘し、田中容疑者は「大学などで忙しくアルバイトができず、携帯でいつでもできるスカウト業は毎月大金を受け取れるので、続けていた」と容疑を認めているということです。
遠藤容疑者らのグループは46都道府県の風俗店およそ350店舗と契約し、SNS上で勧誘した女性の自撮り写真やプロフィールを送信して、オークション形式で最も高い報酬を提示した店に女性を斡旋していたとみられています。
このスカウトグループは、紹介料などとしてこれまでに数億円を得ていて、メンバーの中には、およそ1年半の間に1000万円以上の紹介料をもらっていたスカウトもいました。
警視庁は、メンバー全員がSNS上で偽名で活動していたことなどから、匿名・流動型犯罪グループいわゆる「トクリュウ」とみて、グループの実態解明を進めています。