冗談でついた嘘が現実になることを「嘘から出た実」と言います。
しかし、そもそも「嘘から出た実」はどのような意味なのでしょう。
ここでは「嘘から出た実」がどのような言葉なのかを解説します。
「嘘から出た実」とは
ここでは「嘘から出た実」の意味を解説します。
「嘘から出た実」の意味
「噓から出た実」は、嘘のつもりで言ったことが事実になることの例えです。
深く考えずについた嘘ややむを得ない事情でついた嘘が、結果的に現実になってしまうことを意味することわざとなります。
嘘が図らずも本当になってしまうことを言います。
そのため、単に嘘をつくという意味では使用されません。
むしろ、その嘘が真実になってしまう場面を表すのが特徴です。
現代では冗談で言ったことが実際に起こることも指します。
「嘘から出た実」の表記ゆれ
「噓から出た実」は「うそからでたまこと」と読みます。
そのため、表記によっては「嘘から出た真」や「嘘から出た誠」と表記揺れされることがあるので注意が必要です。
ただし、どの表記も必ずしも間違いとは言えません。
正しくは「噓から出た実」ですが「真」でも「誠」でも意味は通じます。
一方で最近は表記揺れをなくすために「嘘から出たまこと」とひらがなで表記することもあるようです。
「嘘から出た実」の用い方・例文
ここからは「嘘から出た実」の使い方や例文を解説します。
例文1:嘘から出た実という言葉があるようにいつも嘘をついているといつか現実になる。
「噓から出た実」は戒めのように使用されることがあります。
もともと冗談で口にした嘘が真実になってしまうことを意味する言葉ということもあって「普段から嘘をついていると実際に起こるぞ」という戒めのニュアンスで使用されることが多いです。
嘘つきな人に対して使用することもあれば、自分自身の虚言に対して使用することもあるなどその用例は少なくありません。
例文2:旦那と私の結婚はまさに噓から出た実だった。冗談で「付き合う?」なんて言っていたら気づけば本当に妻になっていたのだから。
「噓から出た実」は冗談のつもりで口にした嘘が事実になる場面でも使用します。
例えば、最初は付き合う気がなくても冗談で「付き合ってみる?」と口にしたことで交際が始まり、そのまま結婚してしまうカップルもいるかもしれません。
そのような状況はまさに「噓から出た実」と言えるのではないでしょうか。
例文3:噓から出た実という言葉もあることだし、夢を口に出していればいつか叶うかもしれない。
「噓から出た実」は将来的に叶えたい夢に対して使用する場合もあります。
例えば、現実になるかどうかはわからなくても「俳優になる」と口にしていれば、いつかは俳優の仕事が舞い込んでくるかもしれません。
そのような状況も「噓から出た実」と言えるのではないでしょうか。
類義語は「瓢箪から駒」
ここからは「嘘から出た実」の類義語を紹介します。
「瓢箪から駒」の意味
「噓から出た実」の類義語は「瓢箪から駒」となります。
「瓢箪から駒」は、意外なところから意外なものが出る例えです。
その意味から、ふざけて言った荒唐無稽なことが本当に起こることの比喩として使用されます。
その点が「噓から出た実」と似ていると言えるのではないでしょうか。
「駒」とはなにをあらわしているの?
「瓢箪から駒」の「駒」は若馬のことを意味しています。
つまり「瓢箪から駒」は瓢箪の小さな口から馬の大きな体が飛び出すことを例えた言葉なのです。
そんな荒唐無稽なイメージを表現した言葉が「瓢箪から駒」となります。
このように現実には起こり得ないことを口にすることで実際に起こってしまうという状況を例えた言葉が「瓢箪から駒」となります。
ただし、会話で使用する際は「瓢箪から駒が出る」と表現されることもあるので併せて覚えておくと便利です。
まとめ
「嘘から出た実」は冗談でついた嘘が現実になることを意味します。
適当に言ったことが本当に怒ってしまうような場面も指します。
自分自身は冗談のつもりだったのに実際に現実になってしまったような場面で使用するため、日常生活でも使用されるのが特徴です。
ただし、戒めの意味や夢への展望の意味でも使用されることがあるので幅広く使用できる言葉として覚えておきましょう!
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