ツン好きか、それともデレ好きか、猫好きの中でも、意見が分かれるところでしょう。できれば心ゆくまで甘えてきて欲しい。そう願う飼い主さんも多いはずです。今回は、甘えん坊猫の特徴を3つ紹介します。さらに、よりディープな「デレ」の世界を堪能するためのコツも解説するので、ぜひ最後まで読んでみてください。
1.ふれあい「命」!
猫は基本的にクールな動物です。気が向いたときに甘えてくる以外は、飼い主さんとも適度な距離を置いて、自分の好きなように過ごします。本能に根差した猫なりの「人づき合い」のやり方です。
ところが、一般的なイメージとは裏腹に、とびっきりに甘えん坊な猫もいます。いちばんの特徴は、飼い主さんにくっついて離れない子です。
「ナデナデ権の即時適用」「膝スペースの無償開放」「睡眠時における布団の強要的共有」など、そのつど変わる欲求を掲げて、飼い主さんに迫ってきます。
遠慮のない要望を突きつけてくるのは、愛猫が誰よりも飼い主さんを信頼しているからです。愛猫にとって、飼い主さんは母猫(直立歩行、巨大化済み)と同じで、特別な存在と認識しています。
同じ家族内であっても、愛猫がやたらと甘えてくる人もいれば、逆に見向きもしない人もいます。心おきなく甘えてくれるということは、「本当に好き」の証拠です。
やさしく、居心地のいい飼い主さんとのふれあいは、甘えん坊な愛猫にとって、まさに「命」です。場やタイミングなどわきまえず、グイグイ甘えてきます。
何だか押し(推し)の強い表現方法に圧倒されて、「困ったなぁ…」と思いつつも、微笑んでしまうのは、飼い主さんもまた、愛猫のことを「本当に好き」だからです。
2.ジャマこそ「正義」なり!
困ったことに、猫は、邪魔されるのは嫌いですが、飼い主さんを邪魔するのは大好きです。良心や慈悲のかけらもなく、居座り、寝そべり、そぞろ歩きなど、あらゆる手を使って邪魔してきます。
おうちでパソコンに向かって、熱心に働いていると、「かわいいやつ」がキーボードに上陸し、視界がもっちり背中でいっぱいになって、ディスプレイが見えない。そんな経験のある飼い主さんも少なくないはずです。
愛猫の心理では、愛しき飼い主さんの関心が自分から仕事に移ってしまって、まったく面白くありません。気分よく歌っていたのに、浴びていたスポットライトが何者かによって急に消されたようなものです。
「ここは実力行使で振り向かせるしかニャイ!」と決心し、何のためらいもなく、仕事関係の大切な書類で遊び始めます。
邪魔こそ、甘えん坊猫の「正義」です。遠慮がちな様子見はむしろ、「邪道」。大好きな飼い主さんを我が手中におさめるには、邪魔がいちばん手っ取り早い、と考えているのかもしれません。
「正義」を貫いた結果、どうなるかと言うと、愛猫に邪魔されてうれしくなる飼い主さんが後を絶ちません。何だか愛されているような気がするからでしょう。かくして愛猫の「正義」は、たいてい「注目」という果実を手に入れます。
3.追っかけは「任務」です!
どこに行っても、飼い主さんの後ろをついてくる猫もいます。こういった「追っかけ体質」もまた、甘えん坊猫と、そうでない猫を分けるポイントです。
特に、子猫期によく見られる行動ですが、成猫になっても「追っかけ体質」が抜けきらない子もいます。ただ単に追っかけてくるだけのこともあれば、ごはんやおもちゃ遊びなどを要求しているケースもあります。
飼い主さんの外出時は、今生の別れみたいに落ち込み、帰宅時には数年ぶりの再会のように感激しながらお出迎えしてくれます。そんな健気な愛猫を見れば、飼い主さんも余計に大切にしたいと思わずにはいられないでしょう。
ときに熱狂的な愛着ぶりは、やはり、飼い主さんを実の母猫のように慕っている証です。愛猫は、ただ飼い主さんがいるだけで、とても安心できます。どこでもついて回るのは、いつだって安心感に浸っていたいからです。
日々、繰り返される愛猫の「追っかけ」行動を、飼い主さんの安全を守るSPとしての大切な任務、と設定し直すと、甘えぶりとは違った愛猫の横顔が見えてくるかもしれません。
甘えん坊を装うことで、飼い主さんに迫る外敵を脱力させ、武装解除させる。そう考えれば、ちょっと困り者の「猫背のSPさん」も頼もしく、よりいっそうかわいく思えてくるはずです。
甘えん坊猫の期待に応えるためのコツとは?
甘えん坊猫が甘えてきたら、やさしく声かけしつつ(「かわいいね」「いい子だね」など)、お気に入りの箇所を丁寧に撫でてあげてください。
猫は規則性が好きなので、甘える→飼い主さんのスキンシップ、というように、パターン通りの展開になると、安心します。逆に、想定外の状況は苦手です。
たとえば、いつも応えてくれるのに、飼い主さんが忙しく、かまってくれない。そんな状況のとき、甘えん坊猫は無視されたと感じ、ストレスになりがちです。
大事なのは、愛猫の呼びかけに対し、飼い主さんが返事したり、スキンシップで応えたり、何らかの反応を伝えることです。生活に支障が出ない範囲でちゃんと対応すると、愛猫もストレスなく、健やかに暮らせます。
まとめ
今回は、甘えん坊猫の特徴として、「ふれあい好き」「邪魔好き」「追っかけ好き」の3つを紹介しました。3つの「好き」に該当すれば、みなさんの愛猫も立派な甘えん坊です。
なかには、手に負えないモンスター級もいることでしょう。甘えん坊猫に満足してもらうためには、愛猫発信の甘えアピールを見逃さないことが大切です。
飼い主さんの状況を踏まえたうえで、適度にかまってあげてみてください。ますます「デレ」の度合いが深くなるはずです。
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