犬も年を重ねるにつれて徐々に老いていきます。では、犬は何歳になるとシニア期に入り、どのような変化が現れるのでしょうか。今回は犬の『シニア』初期段階の目安や、シニア初期に入ってから始めるべきことを紹介します。
犬のシニア入りは7〜8歳が初期段階の目安に
犬は7〜8歳になるとシニア期に突入することが多いと言われており、この頃になると老化の初期段階の症状が見え始める犬も増えます。
- 毛色に白っぽい部分が増えてくる
- 散歩で疲れるのが早くなる
- 歩行速度がゆっくりになる
- 全体的に動きが落ち着いてくる
- 段差に登ることを躊躇する様子が増える
- 以前に比べて太りやすくなった
以上のような変化がシニア期の初期段階に見られることが多いです。7〜8歳を過ぎた頃に上記のような変化が1つでも現れたら、老化が始まっているサインとして捉えて必要な準備を整えましょう。
犬が7~8歳になった頃から始めるべき5つのこと
犬がシニア期に入ったとき、飼い主はどのようなことに着手するべきなのでしょうか。ここでは犬が7〜8歳になった頃から始めるべきことを紹介します。
1.食事や運動の管理を見直す
シニア期に入ると、代謝が悪くなったり運動量が減ったりする影響で肥満になりやすい傾向が見られます。
肥満は万病の元と言われるほど身体に大きな負担を与えるので、食事の量や運動量は適切であるか、またドッグフードの質は年齢に合っているかなどを見直してください。
2.知育遊びを取り入れる
シニア期に入ったら、認知症予防のためにも脳に良い刺激を与える日課や行動が推奨されます。例えば、おやつを隠して探し出す遊びや基本コマンドトレーニングを日常に取り入れるなどの日課や遊びがおすすめです。
ほかにも屋外での活動や他の犬との交流も良い刺激を受けることができます。したがって、なるべく毎日散歩へ連れていき、匂いや音、交流など様々な刺激を与えてあげましょう。
3.生活環境を見直す
愛犬が過ごしている生活環境を見直すこともとても重要です。シニア期に入ると、足腰に負担がかかりやすくなるため、部屋のインテリアや状態にも対策を取り入れなければなりません。
例えば、フローリングは滑りやすいので滑り止めコーティングを施したり、マットを敷いてあげましょう。ソファに登るのが好きな犬の場合は、ペットステップを設置してあげると足腰への負担が軽減されますよ。
4.口腔ケアや歯の治療に取り掛かる
口腔ケアは早期に取り掛かりましょう。口内の環境が悪化してしまうと、体の至る部位への悪影響が懸念されます。
また、歯が劣化してしまうことで食事がスムーズに行えなくなるなどの悪影響も考えられるでしょう。
毎日必ず歯磨きを行い、口臭に違和感を覚えたり、一度も歯の健診を行っていない場合は、歯の治療に詳しい獣医師が在籍している動物病院で健診を受けてください。
歯の治療は全身麻酔が必要になるケースも多いので、若いうちに完了させておく必要があります。
5.室内トイレのトレーニング
犬によっては、部屋ではなく外に行かなければトイレをしない子もいます。
しかし、年老いてしまうと外へ出かける気力はなくなるため、シニア期に入った段階で室内トイレで排泄できるようトレーニングしておくことを推奨します。
室内トイレで排泄できるようになれば、気温や気候に関係なくトイレができるので、愛犬の健康のためにもトレーニングを進めましょう。
まとめ
いかがでしたか。シニア期に入った犬には、様々な老化現象が襲いかかります。
症状が進行する前にできることに取り組み始め、少しでも愛犬の高齢期が快適で楽しいシニアライフになるよう飼い主が準備してあげてくださいね!
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