散歩中の愛犬が突然座り込んでしまうことはありませんか?これにはきちんとした理由があります。立ち止まってしまうときの心理や歩いてもらうコツまでをご紹介します。
犬が散歩中に『座り込んでしまう』理由
散歩中、愛犬が急に立ち止まってその場に座り込んでしまった…という経験はありませんか?「疲れたのかな」「こっちには行きたくないのかな」様々なことが頭をよぎるはず。
犬が座り込んでしまう理由を5つ紹介します。
1.疲れたから
散歩中の犬がたびたび座り込んでしまうのは疲れているからかもしれません。その犬に必要な運動量よりも多くの散歩(運動)をさせてしまったり、気温が高かったりする日は犬も疲れを感じやすくなります。
注意が必要なのはシニア犬の場合です。体力が落ちて疲れやすくなっているため、無理のない散歩へと変えていく必要があります。
愛犬にとって丁度良い散歩を考えてみましょう。また、天候や気温、愛犬の体調を鑑みてその日のルートを前もって考えておくことも良いですね。
2.違う方向へ行きたい
散歩中に急に立ち止まり「ここから動きません!」と石のように座り込んでしまうときは、犬なりの理由があるときも。
別の方向から興味をそそる良いニオイがする、行きたい公園がある、会いたい人や犬がいる…など強い意志の表れから動かなくなってしまうのです。
愛犬がどうしても「こっちへ行きたい!」というのであれば、まずは飼い主さんが「歩いてOK」と許可を出してからその方向へ進ませるようにしましょう。
3.抱っこしてほしい
愛犬が散歩中に座り込むと「どうしたの?」「大丈夫?」としゃがみこんで優しく問いかける飼い主さんも多いはず。それでも動かない場合はとりあえず抱っこしてその場を離れる…そんなこともあるのではないでしょうか。
中には「こうすれば構ってもらえたり抱っこしてもらえる」と学習し、わざと座り込んでしまう犬もいます。
4.過去に嫌な思いをした場所
犬が散歩中に動かなくなるのは、進行方向で過去に嫌な出来事を体験したからかもしれません。体がこわばり怯えたような表情を見せている場合は、進む先で過去に何かなかったか一度思い出してみてください。
「ほかの犬に吠えられた」「工事中で大きな音がした」など、怖い思いをしたことがトラウマとなっているかもしれません。
このような場合は強引に引っ張ってしまうと逆効果です。トラウマを克服できず飼い主さんに不信感を抱いてしまいかねないので注意が必要です。
5.体調不良やケガの可能性
いつもは軽快に散歩をするのに、なぜか急に立ち止まり動かなくなってしまった…このようなときは愛犬に異変がないかまず確かめてみてください。
肉球に何か刺さっている、または暑さ・寒さによる体調不良や関節を痛めて歩くことを嫌がっている…考えうる原因は多岐にわたります。
座り込んでしまった前後の状況や愛犬の表情を見て「何かおかしい」と感じたら、散歩は中断しかかりつけ医にみてもらいましょう。
愛犬に歩いてもらう方法
では愛犬に歩いてもらうためにはどうしたら良いのでしょうか?座り込む理由によって細かな対処法は異なりますが、前提として実践してもらいたい方法をご紹介します。
- 散歩時間やスピードを見直す
- 飼い主が散歩コースを決める
- 愛犬の気を引くアイテムを持っておく
- 過去のトラウマを克服する
まずは愛犬に合った散歩時間やスピードを知ることが大切です。帰宅後に満足した様子でコテンと寝る状態が理想の散歩です。
その上で、散歩コースは飼い主さん主導で決めましょう。座り込んだ後に愛犬の望む方向へコースを変えてしまうと、自分の要求が通ったと感じ今後も繰り返すように。無理にリードを引っ張るのではなく優しく声をかけるなど、あくまで散歩コースは変えずに犬の気が変わるようにします。
道路の真ん中で動かなくなったときなど、一旦その場を離れてほしいときは、愛犬の気を引くことのできるおもちゃやおやつを常備しておくと効果的です。
犬が過去のトラウマを理由に座り込んでいる場合は、その散歩コースを楽しい思い出に塗り替えてあげましょう。特定の場所で座り込みそうになる前に、おやつを与えたりおもちゃでいっしょに遊んであげたりすると、犬はそこを嫌な場所だと徐々に認識しなくなるはずです。
まとめ
はたから見ると一見ほほえましくも思える「座り込み」ですが、悩ましい問題でもあることは事実ですよね。
犬が立ち止まり動かなくなることには、裏に何らかの理由が隠れています。前後の状況や愛犬の表情などをしっかりとチェックして、その心理や原因を探ってみてください。その上で、適切な対処や工夫をするようにしましょう。
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