中国当局は、領有権を争う南シナ海でフィリピンの航空機が不法に侵入したため、退去させたと発表しました。
中国海警局の報道官は20日、中国が領有権を主張し、2012年から実効支配している南シナ海のスカボロー礁上空にフィリピンの航空機が不法に侵入したと発表しました。「法律に基づいて警告し、退去させた」としています。
そのうえで、改めて「フィリピンの行動は中国の主権に対する重大な侵害であり、侵害と挑発をやめるよう忠告する」と主張しています。
スカボロー礁をめぐっては、今月4日にも、中国海警局の船がフィリピン沿岸警備隊の船に放水砲を発射したり、体当たりするなどしており、緊張が高まっています。