寝ている猫は寝相や寝顔も可愛いです。いつも同じ場所で同じ寝相で寝ることが多いですが、猫の寝相がいつもと違うときは、猫が何かを訴えている可能性があります。猫の寝相がいつもと異なるときの理由をご紹介します。
1.不安を感じている
猫がリラックスしているときと、不安や緊張があるときの寝相には違いが見られます。
猫の寝相でよく知られているへそ天は、仰向けになる寝相のことで、急所であるお腹を見せられるほどリラックスしているという猫の気持ちが表れている寝相です。
反対に不安や緊張を感じていて警戒心が高まっているときはお腹を見せるような寝相にはなりません。
前足を前に伸ばしたスフィンクス座りで寝たり、足の裏を地面につけてお腹を隠すように丸くなって寝たりすることがあります。
周りを見渡せるように頭を高い位置に乗せて寝ることや小さな音にも反応するような浅い眠りにつくこともあります。安心できないため、何かあったらすぐに動けるようにしているのです。
近所の工事の音が響いている、お客さんが来ている、新入り猫が来たなど環境の変化が原因かもしれません。
ストレスの原因を遠ざけたり、ダンボール箱など猫が安心できる狭くて薄暗い場所や周りがよく見える高い場所を用意してあげたり、対策をしましょう。
2.快適な室温になっていない
暑い、寒いで猫の寝相が変わることがあります。寒いときは体の熱が逃げないように丸くなって寝ます。
不安なときの寝相と似ていますが、安心できる環境にいて寒いだけなら丸まっていても足裏を地面につけずに寝ている場合が多いです。
暑いときは、体の熱を放出したいのでお腹を見せるように仰向けで寝たり、足を伸ばして寝たりします。
警戒していて暑いときは、涼しい高い場所で周りを気にしながら寝ることもあります。
暑すぎる寒すぎる環境では猫が体調を崩し、熱中症など命に関わることもあります。
猫が快適な温度の場所へ移動できるようにする、エアコンなどを使って室温が23~25℃になるように調整する、毛布や温かい猫ベッドなど用意するなどしましょう。
3.体調が悪い
猫は体調不良や体に痛みがあってもそれを隠してしまう動物です。体調不良のときは敵に見つからないように隠れて体が回復するのを待つといわれています。
そのため、個体差がありますが人がいない場所で寝る、狭い場所に入り込んで寝るなど、普段と違う場所に隠れて寝ようとすることがあります。
うずくまったまま寝るのは、横になって寝てしまうと体調不良のせいですぐに動けないためです。急所であるお腹を隠すように丸くなって寝ることもあります。
おなかに痛みや違和感を感じているためお腹をかばうように寝ることもあります。
寝相だけで猫の体調不良を見極めるのは難しいですが、寝相以外にも食欲や元気、排泄など異変が見られたら早めに動物病院を受診しましょう。
まとめ
猫がきゅっと丸くなって寝ている、隠れてうずくまったまま寝ているなど、いつもと違う寝相のときは、猫に普段と違うことが起きていて、それに対処しようとしている可能性があります。
緊張や警戒をしている、暑い・寒い、体に痛みがあるなどの理由があるかもしれません。猫が何を感じて寝相が変わったのか原因を探って対応してあげましょう。
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